こんにちは、トイアンナです。花粉症のみなさん、元気ですか? 私はヒノキとブタクサの花粉症にかかって早15年、毎年春と秋はくしゃみと涙に覆われています。そして昨年、イギリスへ移住。花粉ともおさらばよと思っていたら、なんとこの国にもシラカバの花粉が飛び交っており、1月から鼻水が止まりません。
そこで今回は、花粉症歴15年の身として、失敗談もまじえながら花粉対策をお届けします。
花粉症対策の基本
花粉症対策の大半は「症状が出たら対処するもの」です。まずは、私が行っている対処法を紹介します。
■抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は、いわゆる「花粉症の薬」です。厚生労働省も花粉が飛び始める前からの服用を勧めています。病院処方薬でももらえますし、市販薬でもこの時期になれば棚にびっちり並んでいるはず。これがないと花粉症の私は涙と鼻水がドバドバ出て、さらに味覚までなくなります。かつて一流レストランを1カ月も前から予約して楽しみにしていたのに、うっかり花粉症の薬を忘れて、味が分からなくなってしまうという大惨事がありました。これから服用を検討されている方がいらしたら、もしかすると、のどの渇きが気になるかもしれません。経験上、抗ヒスタミン薬は鼻の粘膜をカピカピに乾かしてくれるので、鼻から直結した粘膜であるのどもカラカラに渇いてしまうことが多かったです。のど飴やこまめな水分補給を忘れずに……ってまた花粉症で持ち物が増えるんかーい! (溜め息)
■鼻うがい
「鼻うがい」は、鼻へ生理食塩水を流し込むもの。たったそれだけなのですが、この季節にスッキリ鼻が通る経験をしてしまうとクセになる。私はハマりすぎて専用のポンプまで買ってしまいました。まだメジャーな花粉症対策ではないかもしれませんが、一度やるとすっきりしてクセになるのでオススメです。ただし、鼻うがいには落とし穴もあるので注意。本当は適切な濃度の塩水でしかやっちゃいけないのですが、一度サボって普通の水を鼻へ流し込んだところあまりの痛みに悶絶。そりゃプールの水が鼻に入るのと同じで痛いに決まってますわな……。絶対にこんなマネはしないで、鼻うがいをするときは専門家の指導する手順に従って行いましょう。
■花粉防止スプレー
消臭スプレーには、衣類に花粉が付かないようプロテクトしたり、逆に付いた花粉を吸収されにくくしたりするものがあります。スプレーするだけでコートの花粉が飛散しないのはありがたい!ところが一度、普通の消臭スプレーで試したところ、全く効果なし。おかしいなと思ってカスタマーセンターへ電話したところ、通常製品にはその機能がないらしく、あくまで「花粉対策」が明記されている商品だけが対象みたいです。ぬ、ぬかった……! 購入されるときはパッケージを見て「花粉」と明記されているものを探してみてください。
レーザー&免疫療法も気になる!
さて、ここまではアイテムを使った対処法を列挙してきました。これらとは別に、私はまだチャレンジしていませんが、手術や治療をして花粉と戦う方法もあります。
■レーザー手術
鼻へレーザーを照射して花粉への反応を鈍らせる……とのレーザー手術。お金は多少かかっても、毎年薬を飲むくらいならと踏み切る方もいるようです。私も真剣に検討したのですが「大体1~3年で効果が切れるので、何度もレーザーを当てる必要がある」と言われてから、面倒になって放置してしまいました。ただ、友人に体験談を聞くと「春と秋は味覚がほとんどなくなっちゃうから、桜ゼリーも松茸も縁のない人生だった。レーザー当ててから人生変わったよ! 」と感動しきり。ただし、レーザーを当ててから数週間は鼻水がやたら出る、ヒリヒリするなど不快感に耐えなくてはいけなかったそうです。
私も勧められましたが、会社員だとちょっと厳しいかもしれない……と思ってしまいました。アレルギーの薬が効きにくい方や、耳鼻科へマメに通える方は、病院で相談してみるとよいかもしれません。
■免疫療法
レーザー手術でもできない「根治」を目指すのが微量の花粉を摂取する免疫療法です。以前から注射する免疫療法はありましたが、2014年から舌へ滴下させる舌下免疫療法が保険適用となりました。こちらも説明を受けに行ったのですが、長期間病院へ通う必要があるとのことで、やっぱり面倒くさがりな私は市販薬へ逃げてしまった……。求む、根気強く通えた人の体験談! おそらく最終的には免疫療法へたどり着くと思うので、そのときはまたレポさせていただきます。
ここまで、5つの対策をお伝えしてきました。マスクをするだけでは不安な花粉ですが、まだ知らない花粉対策があったら参考にしてみてください。
※本コラムは個人の体験や取材に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません
※画像は本文と関係ありません
著者プロフィール: トイアンナ
外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。