説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Apple Pay使用中のiPhoneを紛失したら、まずどうすべき?』という質問に答えます。

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まず、WEBブラウザを利用できるパソコンを用意しましょう。紛失したiPhoneで利用中のApple IDについて、アカウント名とパスワードを正確に記憶してさえいれば、登録済のカードをすばやく無効化できますから、"勝手にApple Payを使われてしまう"リスクはなくなります。

もっとも、自分以外の人間がApple Payで支払いできるとすれば、Touch IDによる指紋認証の必要がないエクスプレスカードのみです。2017年3月現在、Suicaにチャージした金額の範囲内で他人に使われてしまう可能性はありますが、クレジットカードと紐付いた支払い(iD/QUICKPay)に関してはかなり低いといえます。Suicaの残高はつねに小額、という場合にはそれほど慌てる必要はないでしょう。

自分のiPhoneのApple Payを利用した支払いを停止するには、パソコンのWEBブラウザでiCloudにアクセスし、iPhoneで利用中のApple IDを使いサインインを実行、「設定」を選択します。マイデバイス欄に表示されている紛失したiPhoneをクリックすると、Apple Pay欄に登録済のカード情報とともに「すべてを削除...」が表示されるはずですから、これをクリックしましょう。確認を求められるので、「削除」ボタンをクリックすれば、以降そのカードを利用したApple Payでの支払いはできなくなります。

なお、iCloud.comにサインインして「iPhoneを探す」を実行すれば、紛失したiPhoneの現在位置を調べたり、紛失モード(ロック画面にメッセージと連絡先を表示する機能)を設定したりできます。Suicaの残高よりiPhoneそのものが気になるという場合には、こちらの処理を優先しましょう。

パソコンのWEBブラウザで「iCloud.com」にサインインすれば、Apple Payに登録済のカードをすばやく無効化できます