フェラーリ・ジャパンは16日、都内で「GTC4ルッソ T」のジャパンプレミアを実施した。フェラーリ初という最新式の3.9リットルV8ターボエンジンを搭載した4シーターモデルで、広々とした空間とラゲッジスペースを備え、俊敏にしてダイナミックなドライビングが可能に。日々の街乗りからロングドライブまで、用途を問わず柔軟に対応する。
昨年のパリモーターショーで世界初公開された「GTC4ルッソ T」は、スポーツ性と多用途性を備え、毎日のあらゆるドライビング状況に応える1台を求めるユーザーに向けてデザインされたという。同車に搭載されたV8ターボエンジンの総排気量は3,855ccで、最高出力610CV/7,500rpm、最大トルク760Nm/3,000-5,250rpmを発揮する。このパワートレインと後輪駆動の組み合わせにより、車両重量も軽減(乾燥重量1,740kg)された。4輪操舵を装備し、俊敏さと応答性も磨きをかけている。
選択されたギアごとに最適なトルクを発生させる可変ブーストマネージメントの採用により、低速域から高速域までドライバーにターボラグを感じさせないスロットルレスポンスも実現。トルク・コントロールによって高めのギアのギア比を高く設定することが可能となり、その結果、燃料消費向上にも貢献している。フェラーリ伝統のサウンドトラックは「GTC4ルッソ T」にも継承され、エンジン点火を同調させるフラットプレーン・クランクシャフト、サウンドを調整する等長エグゾーストヘッダーに加え、排気ラインに新たな大径サイレンサーを備えたセンター・セクションが追加された。
「GTC4ルッソ T」のスタイリングは、ファストバックを思わせるシルエットを描いた鋭い流線型のフォルムが特徴。キャビンはレザーとスポーティ・メタルおよびカーボンファイバー・パーツが調和し、フェラーリならではのスタイリングと、4シーターGTのエレガンスと豪華さが融合したデザインとなった。ドライバー以外の乗員もドライビング・エクスペリエンスを共有できるデュアルコクピット構造を採用し、10.25インチのHDタッチスクリーンを備えた最新のインフォテイメントシステムも統合されている。