東京メトロは15日、日比谷線新型車両13000系の本格運行を3月25日から開始すると発表した。東武鉄道70000系(2017年度運転開始予定)と仕様を共通化した車両で、日比谷線から東武スカイツリーラインへ直通運転を行う。日比谷線は2020年度までに、既存の03系(全42編成)から13000系(全44編成)へ更新する予定となっている。
日比谷線はこれまで3ドア車両・5ドア車両(18m・8両編成)が混在していたが、ホームドアの早期導入に向け、相互直通運転を行う東京メトロ・東武鉄道ともに仕様を共通化した新型車両を導入し、4ドア車両(20m・7両編成)への統一を図る。両社で異なっていた車両機器や車内の主要設備、フリースペースや優先席などの位置も統一され、「お客様がどの列車にご乗車いただいても、快適にご利用いただくことが可能」だという。
東京メトロが導入する新型車両13000系は、昨年8月末に報道公開が行われ、12月23~25日には日比谷線内限定(南千住~霞ケ関間)で特別運行も実施された。3月25日から日比谷線・東武スカイツリーラインで本格運行を開始するにあたり、新型車両と既存車両ではドアの位置や車両数が異なることから、新たな整列乗車の位置にステッカーを貼付し、行先案内表示器や構内アナウンスでも列車の両数を案内する。
新型車両13000系の導入後、2020年度中にすべての車両が置き換わるまで、日比谷線では3ドア車両・5ドア車両(18m・8両編成)と4ドア車両(20m・7両編成)が混在する状況が続く。「ご利用のお客様にはご不便ご迷惑おかけいたしますが、整列乗車にご協力いただきますようお願いいたします」と東京メトロは発表している。
なお、東京メトロ日比谷線・半蔵門線は東武スカイツリーラインのダイヤ改正に合わせ、4月21日にダイヤ改正を実施する。日比谷線では平日・土休日の一部列車の行先変更、平日朝夕のラッシュ時間帯に運転される一部列車の時刻変更などを実施。半蔵門線も一部駅で停車時間見直し・時刻変更を行うほか、平日朝ラッシュ時間帯の東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通列車の増発・区間延長も実施される。