ソニーは3月15日、4K HDR対応の超短焦点プロジェクター「VPL-VZ1000」を発表した。設置工事の難しさや家の構造、予算など、さまざまな理由でホームシアターの導入を断念してきた人に向け、"大画面の新しい提案"を行うべく開発された。発売は4月下旬で、希望小売価格は税別2,200,000円。
VPL-VZ1000は、短い投射距離で80~120インチの映像を楽しめる超短焦点プロジェクター。たとえば、80インチの画面を投射する際、本体背面からスクリーン面までの距離は5cmとなる。120インチの場合は、26cm離すことで投射できる。
設置工事が困難でホームシアターの導入を断念した人、投射距離が足りず大画面のホームシアター環境を実現できなかった人、大型テレビ購入を検討していたが高額なため (100インチの「BRAVIA KJ-100Z9D」は税別7,000,000円)手が出なかった人なども、大画面での映像体験を楽しめるよう開発された。壁写しも可能だが、スクリーンの使用を推奨している。
インテリアにマッチしやすいデザインを採用、上面は光の反射を抑えるためマット仕上げを施した。光源付近にはスライドドアを設け、非使用時に埃が入ることを防いでいる。ケーブル配線用の端子群は、サイドカバーを開けたところに用意する。
ソニー独自のネイティブ4Kパネル「4K SXRS」を搭載。光源にはレーザーダイオード「Z-Phosphor」を採用し、2,500ルーメンの明るさ、約20,000時間の光源寿命(出力Max時)を実現している。また、フルHDの映像信号を4K解像度に変換するデータベース型超解像度処理「LSI (リアリティークリエーション)」を搭載している。
HDMI端子は4K/60pやHDCP2.2に対応。HDRは「HDR10」と「HLG (ハイブリッドログガンマ)」をサポートしている。
主な仕様は、パネルが0.74型の4K SXRD、レンズズームが+2%、映像入力インタフェースがHDMI×4基。本体サイズはW925.0×D493.8×H218.5mm、重量は約35kg(サイドカバー、トップカバー含まず)。