歌手の郷ひろみが15日、東京・赤坂のTBSで行われた同局系大型スペシャルドラマ『LEADERSII』(3月26日21:00~23:24)の制作発表に出席し、悪役に初挑戦した感想を語った。
このドラマは、2014年3月に二夜連続で放送された『LEADERS』の続編。前作では、第2次世界大戦前後、国産自動車開発に人生を賭けた人間たちの生き様を描いたが、今回はストーリーの主軸を国産自動車開発の世界から販売の世界へと展開し、国産自動車の開発に邁進するアイチ自動車の愛知佐一郎(佐藤浩市)と、佐一郎を販売面で支え続けた男たちの物語となる。
2年ぶりのドラマ出演となる郷が演じるのは、GM(ゼネラルモーダーズ)車の販売店・酒田ガレージの社長・酒田健太郎。内野聖陽演じる日の出モータースの支配人・山崎亘とライバル関係にあり、郷にとってデビュー45年で初の悪役となる。
スーツにメガネという"働く男"姿で登場した郷は「おはようございます。郷ひろみです」と自分の名前を伝え、「存じております」とツッコまれると「見た感じわからないかなと思いまして」と説明。「あっわかりますか」と言いつつ、再び「郷ひろみです」と名前をアピールして笑いを誘い、「自分の名前が好きだというのもあるんですけど」と話した。
そして、「素晴らしいスタッフ、俳優の方たちの中に入れていただいて、その中で酒田健太郎をどういう風に表現したらいいか、台本を読み続けて撮影が終わるまで読まなかった日がない。こんなに真剣に役をやったことがあるんだろうかと、それだけそういう気持ちにさせるようなスタッフ陣、台本、俳優さんだった」と打ち明け、「そういう機会を僕のような年齢でいただけて本当にありがたかった」としみじみと語った。
初の悪役については「ひと言でいえば悪役ですが、もっともっと陰湿な人間を描ければと思った。ものすごく嫌な役…それをずっと心がけて自分の中で突き詰めていった」とコメント。「酒田がどこで生まれて、どう育ってきたかは書かれていないんですが、自分なりに考えて、だからこの一言がこんな風に出るんだって考えたのはこの世界に入って初めて」と告白し、「僕のスタッフは撮影している1カ月間は『性格変わったな』って陰でささやいていたと思いますよ。それくらい嫌な人間に徹しなきゃいけないと思っていたんで」と笑った。
会見には郷のほか、佐藤浩市、内野聖陽、東出昌大、菅野美穂が出席し、司会は同局の井上貴博アナウンサーが務めた。