2016年は「自撮りアプリ」の登場で、スマホで自撮りする人が一気に増えました。特に「SNOW」の快進撃はまだ続いており、猫やうさぎの耳が付いている顔やキラキラ加工が施された画像がSNSに投稿されています。しかし今年3月に入り、「こってり」加工される自撮りアプリが急上昇してきました。

自撮りアプリはとにかく「盛り」!

自撮りアプリでもっとも重要なポイントは「盛れる」こと。スマホで自撮りをする人たちは複数の自撮りアプリを利用しており、一緒に撮るメンバーやその場の雰囲気に合わせてアプリを変えています。

昨年(2016年)5月にApp Store無料総合ランキングで1位を獲得した「SNOW」は、執筆現在でも9位にランクインする人気アプリです。目の大きさ、頬の赤らみ、美肌効果などの「盛り」効果はもちろん、猫耳などのスタンプ効果が人気です。

大人の女性でも抵抗なく撮影できる「SNOW」

顔認識で盛れる自撮りアプリは他にもありますが、ここ最近人気が出ているアプリがあります。それが「BeautyPlus」です。

「BeautyPlus」は中国のMeitu社による自撮りアプリです。「美顔相機」、または「BeautyCam」という類似アプリも公開していますが、それらは主に中国向けとして展開しています。グローバルサイトでは「BeautyPlus」のみを紹介しており、「BeautyPlus」はグローバル向けとして扱っているようです。

大流行の「目ぐるぐる」! 発祥は「BeautyPlus」

「BeautyPlus」の特徴は、アニメや漫画のような「二次元」風に盛れること。肌を美しくしたり、目を大きくしたりといった「パーツ編集」機能もありますが、楽しめるのは「二次元カメラ」です。「二次元カメラ」で写真を撮ると、フィルターで二次元風のこってり加工を施せます。

そして今年(2017年)2月からTwitterでシェアされるようになったのが、「目ぐるぐる」、または「ぐるぐる目」と呼ばれる「Giddy」加工です。目にぐるぐるとした線模様が入り、寄り目になります。頭の上には星がちかちか回り、まるでアニメ「ダンガンロンパ」を思わせる加工です。

このフィルターは女子高生にも流行りましたが、どちらかといえばアニメ好きやコスプレイヤーからの評価が高いようです。

「BeautyPlus」のホーム画面。「二次元カメラ」をタップし、自撮りした写真を加工する

人気の「目ぐるぐる」加工。マイナビニュースでもおなじみ、ITジャーナリストの一条真人氏にご協力をお願いした

普段の一条氏

SNOWのような猫耳加工もあるが、カラコンのような目と濃いめのメイクで二次元風だ

普段の一条氏

加工を掛ける量は調整でき、メイクも部分的に外すことができる。これはフルメイクで半分ぐらいの分量で加工している

普段の一条氏

SNOWにも「目ぐるぐる」がすぐ登場

「目ぐるぐる」加工が人気になると、SNOWにも同様のスタンプがすぐに登場しました。SNOWは流行りに敏感で、スタンプのリリースが早いという特徴があります。芸能人や商品とのコラボ、バレンタインなど季節のスタンプも豊富に用意されています。

SNOWの「目ぐるぐる」と比較するため、また一条氏にご協力をお願いして撮影してみました。

SNOWの「目ぐるぐる」スタンプはふんわり加工

SNOWは全体的にふんわりした加工で、BeautyPlusと比較するとかわいらしさが残されています。また、SNOWの場合はスタンプ加工がかかった状態がカメラに映るため、二人とも表情が柔らかくなっています。

撮影の時点で盛り上がれる点ではSNOWに軍配が上がりますが、すでに撮影した写真にも加工ができること、一枚撮影してから最適なフィルターを選べる点では「BeautyPlus」がよいでしょう。