オンキヨー&パイオニアイノベーションズは3月8日に製品説明会を開催し、オンキヨーとパイオニアの両ブランドから、小型ハイレゾプレーヤーをそれぞれ発表した。

オンキヨーのrubato(左)と、パイオニアのprivate(右)。privateは約120gで、rubatoより10g軽い

オンキヨーからは、音符通りには弾かず、感情のおもむくままに演奏すると言う意味を持つ「rubato (ルバート)」の製品名でリリースする。型番はDP-S1で、発売は3月中旬を予定。価格はオープンだが、45,000円前後で販売される見込みだ。

一方のパイオニアは、自分だけの空間を楽しむことを意味する「private (プライベート)」を発売。型番はXDP-30Rで、ブラックとシルバーの2色を展開する。ブラックはDP-S1と同じく3月中旬の発売を予定しており、シルバーは3月下旬となる。価格はこちらもオープンで、40,000円前後となる見込みだ。

2015年の経営統合後にリリースした、オンキヨー&パイオニアイノベーションズのポータブルプレーヤー

オンキヨーとパイオニアは2015年3月2日に経営統合しており、同年にオンキヨー「DP-X1」とパイオニア「XDP-100R」をリリース。2016年には両モデルをさらに高音質化した「DP-X1A」と「XDP-300R」を、2017年2月にはオンキヨーのハイレゾSIMフリースマホ「GRANBEAT」を発売した。

これまでの流れを受け、今回両ブランドが挑戦したのは、「バランス接続対応のハイレゾポータブルプレーヤーを、対応のイヤホンと合わせて5万円以内で購入できるようにすること」だと宮城社長は語る。

オンキヨー&パイオニアイノベーションズ 代表取締役社長 宮城謙二氏

両ブランドのポータブルプレーヤーは、新しいスタンダードを生み出すことを念頭に置いており、ソフトウェアを更新しずっと使い続けることができるモデルを目指している。今回のrubatoとprivateが、Android OSでなくオリジナルのOSを使っているのも、「(Googleでなく)自分たちの判断で進化させられること」「ソフトがハードの性能を超えることなく最後までサポートできること」を重視した結果だ。

ソフトウェアをアップデートすることでずっと使い続けられる1台に