花粉症で困っている人は、常に花粉対策アイテムの最新情報を求めていると言っていいだろう。そして情報を収集するにあたり、「同じく花粉症で悩む人の意見」は信頼できるソースの一つとなりうるはずだ。いろいろと試行錯誤を重ねれば、症状を多少なりとも緩和できる可能性も高まってくる。
そこでこのほど、花粉症に悩むマイナビニュース会員311名に「これまでに試したことがある花粉対策」にまつわるアンケートを実施。どのような取り組みをしてきたのかを、理由と併せて紹介しよう。
Q. これまでに試したことがある花粉対策を教えてください
1位: マスクを着用する(69.5%)
2位: 市販の点眼薬・点鼻薬を使用する(37.0%)
3位: 市販の内服薬を使用する(35.0%)
4位: 空気清浄機を使用(32.8%)
4位: 外出をなるべく控える(32.8%)
■マスクを着用する
・「マスクにめがね、薬、スプレーの併用で比較的ましになります」(38歳女性/専門店/事務・企画・経営関連)
・「喉に負担がかかるととても体力的に厳しいので、マスク+のどあめのセットで対処している。これを始めてからだいぶ楽になってきた」(47歳男性/その他/その他)
・「恥ずかしいので今まで避けてきたが、立体式のマスクは効果が高かった」(33歳男性/専門店/事務・企画・経営関連)
・「PM2.5も防げる立体式のマスクは効果があったが、高価で困る」(49歳男性/通信関連/営業関連)
・「きちんとかかりつけ医でアレルギー検査をして、効果の高い内服薬を処方してもらった。花粉症の時期の1カ月程前から飲み始め、薬に身体を慣らしながらマスクを常に着用することでずいぶんと楽になった」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「花粉対策用めがねをかけたら、目のかゆみはましになった。でもめがねとマスクを一緒にするとめがねが曇ってしまい困り、めがねの曇り止めスプレーを買い対処した」(34歳女性/その他/その他)
■市販の点眼薬・点鼻薬を使用する
・「ひどい症状が出るのは3、4日程度なので点鼻薬、目薬など市販のもので大丈夫そう。なんやかんやで対応している」(43歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「鼻水・鼻詰まり用の点鼻薬を一日に何回も使った」(43歳男性/その他/その他)
・「市販の点鼻薬などでけっこう鼻水が治まった」(60歳以上男性/その他/その他)
・「市販や眼科医から処方された目薬を毎日使い始めたら、多少は症状が軽くなりました」(42歳男性/食品/その他技術職)
■市販の内服薬を使用する
・「根本的な解決にはならないのですが、やはり薬局で購入した市販薬を飲んでその場しのぎで対処しながら、次の花粉症の季節にまで少しでも改善するように生活習慣と食生活改善をするように気をつけるしかないと思い、実行しています」(58歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「市販薬を飲んだら鼻水は出なくなったが、副作用で眠くなった。また、頭が重く鼻が詰まったような感覚があった」(31歳女性/その他/その他)
・「今まで市販薬が効かなかったが、第1類医薬品が薬局で販売されるようになって試したところ抑えられた」(35歳男性/インターネット関連/クリエイティブ関連)
・「市販の内服薬は最近とても効き目があり、毎年それでしのいでいます」(39歳/官公庁/公共サービス関連)
■空気清浄機を使用
・「医者処方薬を花粉が飛び始める前から飲み始め、部屋に空気清浄機をおくと多少楽になります」(49歳女性/その他/その他)
・「空気清浄機を設置したら、目のかゆみや鼻づまりが改善されてよかった。外出した際にはマスクが非常に役立った」(24歳男性/食品/その他)
・「空気清浄機を一日中使うようにしている。室内にいる時は問題ない」(41歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
■外出をなるべく控える
・「外出の回数を減らしてそこそこ効果はあったが、外に出るとどうしようもない」(32歳男性/教育/IT関連技術職)
・「数日間外出を極力控えていたら鼻水がましになった」(44歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「なるべく外に出ないことで花粉に触れずにすんだ」(21歳女性/その他/その他)
■その他
・「ヨーグルトを食べる: テレビで花粉症にはヨーグルトが効くと言っていたのでその日からずっと食べていた。気持ちの問題もあるのか、マシになった気がした。目のかゆみは少し治まった程度だったがクシャミが極端に減った。それで効果を感じた。あと体重が減って少しスリムになった」(47歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)
・「ヨーグルトを食べる: マスクはするとしないのとでは雲泥の差が出るくらい予防効果がある。最近はヨーグルトを食べるようにして、できるだけ免疫力をつけるようにしている。まだはっきりとした効果を実感していないが体調が良い。習慣にしようと思っています」(40歳男性/その他/その他)
・「自己流鼻うがい: ひたすら我慢。どうしようもなくなったら鼻うがいでリセットを図る」(45歳男性/サービス/その他)
■総評
7割近い回答者が支持した「マスクを着用する」(69.5%)が2位以下を大きく引き離して1位となった。「花粉対策といえばまずはマスク」と言ってよいほど、花粉症患者に対策アイテムとして浸透しているようだ。そのマスクをベースに、点眼・点鼻薬や内服薬、空気清浄機などの自分に合った対策をプラスオンするスタイルがやはり主流。回答者の中には立体式マスクの効果の高さを指摘する声が特に目立った。
2位には「市販の点眼薬・点鼻薬を使用する」(37.0%)が入った。近所のドラッグストアなどで手軽に購入できる手軽さや、一定の効果が体感できるという点が好評の理由のようだ。3位は「市販の内服薬を使用する」(35.0%)。「内服薬の方が効く」という人もみられたが、一方で眠くなるといった副作用がネックになっている回答者も散見された。
そのほかの自由回答で目立ったのは「ヨーグルトを食べる」という意見だ。花粉症治療の権威である日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部・感覚器科学分野の大久保公裕教授は、食事でのキーポイントとして「ポリフェノール」と「乳酸菌」の2つをあげている。そのため、乳酸菌を含むヨーグルトは効果が見込める可能性がある。そのうえで、バランスの良い食事をすることが重要だと指摘している。
日本気象協会によると、2017年の花粉飛散量は2016年シーズンに比べ、九州・四国・近畿・東海地方で「非常に多く」、中国地方で「多く」、関東甲信・東北地方で「少なめ」との予測がされているという。
ただ、花粉は気象条件によって一気に大量飛散する可能性があるため注意が必要だ。「高温」「強風」「乾燥」などの条件がそろった日は特に大量の花粉飛散が見込まれるため、きちんと対策をしておこう。
※写真と本文は関係ありません
※記事内容は個人の体験に基づくものであり、必ずしもその効果を保証するものではありません
調査時期: 2017年2月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 311名(男性265名 女性46名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート