パイオニアの「private」- 4万円でバランス対応の小型ハイレゾプレーヤー

オンキヨー&パイオニアイノベーションズは3月8日、パイオニアブランドのハイレゾプレーヤー「private(プライベート) XDP-30R」を発表した。発売は3月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は40,000円前後。シルバーとブラックの2色展開となる。


private XDP-30R

XDP-30Rは、エントリー向けに開発した小型・軽量のハイレゾプレーヤー。製品名には、「自分だけの空間(private)で音楽を楽しむ」といった意味が込められている。従来機「XDP-300R」はAndroid OSを搭載していたが、XDP-30Rは独自OSを搭載している。

実際のXDP-30R

同時発表のオンキヨー「DP-S1」と同様、DAC部にはESSテクノロジーの「SABRE ES9018C2M」を2基、アンプ部には「SABRE 9601K」を2基搭載。192kH/32bitまでのFLACやWAV、5.6MHzまでのDSDのネイティブ再生に対応する。今後のアップデートによりMQA形式のハイレゾ音源もサポートする予定だ。

オーディオクロックは44.1kHz/48kHzの2系統。XDP-300Rは、CPU基板とオーディオ(DAC/アンプ)基板を2枚に分けて配置していたが、今回は1枚に集約。ただし、電源基板とオーディオ基板を離して載せるセパレート設計により、デジタルノイズ対策をしている。

上面には3.5mmアンバランス端子のほか、2.5mmのバランス端子を装備。通常のBTLバランス駆動に加え、独自の「Active Control GND駆動」が可能となっている。シャーシはアルミニウムの削り出し。



クリックして拡大(写真はシルバーモデル)

サウンドアレンジ機能も用意。6つのプリセット(Flat/Pop/Rock/Jazz/Dance/Vocal)や10バンドイコライザーのほか、ジッターノイズの低減を7段階で調整できる「ロックレンジアジャスト機能」、SHARP/SLOW/SHORTの3モードで楽曲を楽しめる「デジタルフィルター」。アップサンプリングにも対応し、MP3などの圧縮音源も192kHzに変換できる。

スマートフォンから再生/停止/曲送り/音量調整などの操作を行えるアプリ「Onkyo DapController」をiOS・Android向けに用意する。スマホとは、消費電力の低いBluetooth Low energyで接続可能だ。