大和ハウス工業は3月8日、東京都八王子市において6月22日に開業を予定している大型複合商業施設「iias(イーアス)高尾」の概要を発表。約6万4,000平方メートルの広大な敷地に、核テナント5店舗、モール専門店115店舗の計120店舗を展開する。

「iias 高尾」の外観イメージ

iias 高尾のショッピングセンター面積は約4.9万平方メートルであり、2017年3月8日時点で開業が決定している施設の中では、八王子市最大級のショッピングセンターとなる。核テナントには、食品スーパーマーケット「三和」、スポーツ用品の「SUPER SPORTSXEBIO(スーパースポーツゼビオ)」、パソコン・AV・各種家電の「ノジマ」、家具&ホームファッションの「ニトリ」、玩具・ベビー用品の「トイザらス・ベビーザらス」の5店舗が出店。

「iias 高尾」の内観イメージ

また、地域住民の日常のニーズに応えるため、「三和」を中心として、食物販ゾーンには、地産地消にこだわった惣菜店「EN TABLE(エン テーブル)」(八王子市の企業)や、農家直販の農産物直売所「わくわく広場」、コーヒー・輸入食品店「カルディコーヒーファーム」のほか、ワイン・加工食品店の「サンクゼール」など、計14店舗を誘致した。

あわせて、レストランゾーンに、高尾の名物である自然薯を用いたそば店「自然薯とそばの店 高尾の桜」や、本州初出店の宇和島産地魚を用いた回転寿司「すしえもん」を誘致。カフェの「スターバックスコーヒー」や「サンマルクカフェ」などを配置することで、毎日来たくなるショッピングセンターを目指す。

「iias 高尾」の内観イメージ

立地は、JR中央線快速電車の始発駅である「高尾駅」、京王電鉄高尾線「高尾駅」から徒歩6分、2014年6月に開通した圏央道「高尾山インターチェンジ」まで自動車で約 5分に位置する交通至便なエリアとなる。また圏央道は、2014年6月に「高尾山インターチェンジ」と「相模原愛川インターチェンジ」間が開通し、より広域からの集客が見込まれている。

また同地は、2013年12月にロームグループより取得した工場跡地(敷地面積約9万7,000平方メートル)をいかしたもので、多くの桜が点在する高尾の自然環境に関連付けて、住・商一体の複合開発「高尾サクラシティ」として開発。2016年10月に、総戸数416戸からなる大型分譲マンション「プレミスト高尾サクラシティ」を、2017年1月には総区画83区画の戸建分譲住宅地「セキュレアガーデン高尾サクラシティ」を完成させた。

「高尾サクラシティ」の構造

iias 高尾は、高尾サクラシティ全体で電力使用動向の見える化等を行い、サステナブルな街づくりを目指す。街全体で、商業施設・マンション・戸建住宅に搭載された各エネルギー・マネジメント・システム(BEMS・MEMS・「D-HEMS」)のデータを集約し、ホームページなどで電力の使用動向の見える化を実現。盛夏時には、マンション共用部や「D-HEMS」などで、クールシェア実施を呼びかけ、エネルギー使用量の抑制を図る。

iias 高尾では大和ハウスグループが一体となり、総合力を活かした運営を実施。大和ハウスグループの大和情報サービスが中心となり、施設全体の管理・運営を、大和ハウスパーキングが駐車場管理を行うほか、大和ハウスフィナンシャルは、「『iias 高尾』ハートワンカード(クレジット機能付き)」と「『iias 高尾』ハートワンポイントカード」を発行。

同カードは入会金、年会費は無料で、500ポイント貯まると500円の買い物券と交換でき、会員は駐車場料金が一定時間無料となる。あわせて、大和物流が物流を一括管理運営(商品の荷受け・館内搬送・お届け・宅配品・返品回収業務など)することで、館内の搬送の工程数が削減し、納品時の車両滞留時間を短縮。近隣道路における渋滞の緩和を図る。

iias高尾の所在地は東京都八王子市東浅川町550-1、構造は鉄骨造3階建(1~2階は店舗、3階および屋上は駐車場)。敷地面積は6万3,679.86平方メートル、建築面積は2万8,689.26平方メートル、延床面積は8万757.54平方メートル、ショッピングセンター面積は4万9,002.45平方メートル、駐車台数は1,840台(平面駐車場518台、3F・屋上駐車場1,322台)、駐輪場台数は759台(自転車719台、オートバイ40台)、総店舗数は120店。

営業日は年中無休(設備点検などで休館日を設定する場合あり)で、営業時間は10:00~21:00(飲食施設は11:00~22:00、スポーツクラブNASは10:00~23:00)。売上目標は年間220億円、来場目標は年間1,000万人を掲げている。