アウトモビリ・ランボルギーニはスイス・ジュネーブで開催されるジュネーブモーターショーにて、最新モデル「ウラカン・ペルフォルマンテ」を発表した。最新の軽量化技術であるエアロ・ベクタリング機能付きアクティブ・エアロダイナミクス、設定を改良したシャーシ、四輪駆動システムおよび進化したパワートレインを備えたモデルだ。
「ウラカン・ペルフォルマンテ」は、サーキットでのスポーティーな走りと公道での魅力的かつダイナミックな走りをバランスよく兼ね備えたスーパースポーツカー。2016年10月5日にドイツ・ニュルブルクリンクのノルトシュライフェにおいて、量産車としては史上最速のラップタイム「6:52:01」を記録した。
ハイブリッドフレームをベースにしたボディは、アルミニウムとランボルギーニの革新素材「フォージドコンポジット」を広範囲に使用。レジンの母材に炭素を埋め込んだ「フォージドコンポジット」により、最適な剛性はそのままに、従来のカーボンファイバー・コンポジット素材では不可能とされた軽量構造の維持と複雑な幾何学形状の両方を実現させている。各構造用部品にも「フォージドコンポジット」を使用し、車体の総重量を40kg削減することに成功した。
アクティブ・エアロダイナミクスの「エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ(ALA)」は、高ダウンフォースや低抗力での走行の際、能動的に空力負荷を変化させるシステムで、デザイン・重量・パフォーマンスなど、すべての面において車両と完全に一体化している。ランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ(LPI)が、車両に搭載されたすべての電子装置をリアルタイムで管理しており、ALAシステムと連動して0.5秒足らずで、あらゆる走行条件において最高の空力設定を整える。
搭載する自然吸気エンジンは、これまでランボルギーニが開発した中で最もパワフルなV10エンジンで、ディアブロ30周年記念モデルのエンジンをはじめ、過去のスペシャル・エディション用エンジンの伝統を受け継いだブロンズの新マニホールドが特徴。モータースポーツ・プログラム用に開発された技術も採用し、エアインテークシステムの最適化により、レスポンスの向上に成功している。より高い位置へのバルブリフトを可能にした新チタン製バルブが、エンジンの透過性およびパフォーマンスを高めた。
その他、全システムの設定を自在にカスタマイズできるドライビングモード、完全電子制御でリアにオートロック式リア・デファレンシャルを装備した四輪駆動ハルデックスの第5世代システム、通気性に優れたクロスドリル加工カーボンセラミック・ディスクにより、スムーズで連続的なブレーキを可能にした高反応のブレーキングシステムなどが採用された。「ウラカン・ペルフォルマンテ」は2017年夏以降の納車開始を予定している。