テレビ朝日は7日、東京・六本木の同局で4月改編説明会を行い、目玉となる土・日曜21時台のニュース情報番組『サタデーステーション』(毎週土曜20:54~21:54)、『サンデーステーション』(毎週日曜同)の概要を説明した。土日は、TBSとフジテレビで22時台の情報番組が定着しているが、4月以降でどのような勢力図になるのか、注目だ。

『サタデーステーション』メインキャスターの高島彩(左)と『サンデーステーション』メインキャスターの長野智子

『サタデーステーション』は、メインキャスターを高島彩が務め、1週間をまとめることで、世の中が見えてくるというコンセプト。『サンデーステーション』よりも「少し柔らかい」(赤津一彦編成部長)テイストで放送されるという。

「インフルエンサー」として俳優のディーン・フジオカ(不定期出演)、コメンテーターとして歴史学者の磯田道史氏(隔週出演)と、テレ朝報道局ニュースセンター編集長の内藤正彦氏が出演し、サブキャスターを板倉朋希アナ、天気解説を依田司氏、フィールドリポーターを菅原知弘アナ、スポーツコーナーを紀真耶アナが担当する。

『サンデーステーション』は、メインキャスターを長野智子が担当し、リラックスしながらも月曜への"戦闘準備"を意識した内容。現場に積極的に足を運ぶことを重視し、日曜のスポーツ情報もいち早く届けるという。

サブキャスターは、土曜と同じく板倉朋希アナ。コメンテーターは、政治ジャーナリストの後藤健次氏と、週替りで女性が登場。スポーツコーナーは紀真耶アナ、天気コーナーは森川夕貴アナ、フィールドリポーターは林美沙希アナが担当する。

赤津編成部長は、土日のプライムタイム(19~23時)にニュースを編成する意義について「放送局にライフラインとしての役割・機能が、今まで以上に求められている。そして、インターネットで情報があふれている中で、"まとめる"ような報道番組が必要と考えた」と説明。同局は、土曜日の2月25日(21:00~23:06)に『緊急報道特番"悲運のプリンス"はなぜ、殺されたのか!? 金正男氏暗殺の真実』を放送して16.4%という高視聴率をマークし、そのニーズをあらためて実感したようだ。

一方、土曜はTBSが22時から『新・情報7days ニュースキャスター』、日曜はフジテレビが22時から『Mr.サンデー』という、1週間をまとめる情報番組を放送している。『ニュースキャスター』は、テレ朝が報道特番編成をした2月25日の視聴率が8.6%(前4週平均12.4%)と大きく影響を受けたこともあり、TBSではテレ朝の新編成を脅威に捉えているようだ。

フジテレビも、宮道治朗編成局次長兼編成部長が6日の改編説明会で、「(4月編成の)結果が出てから対抗策を講じるのではなく、水面下でいろいろな具体策を準備しています」と話しており、迎え撃つ姿勢を示している。

視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。