LGエレクトロニクスは3月7日、薄型軽量モバイルノートPC「LG gram」シリーズの新モデルを発表した。従来モデルからバッテリーを大型化し、駆動時間を延ばしたほか、13.3型モデルと14型モデルをラインナップに追加する。
LG gramは、薄型軽量を特徴とするモバイルノートPC。2016年9月に国内投入した15.6型モデルは重量は約980gで「15.6型ノートPCとして世界最軽量」をうたう。また、スリムベゼルを採用することで、一回り小さいサイズのフットプリントを実現している。新モデルでは、15.6型モデルに加えて、13.3型モデルと14型モデルも新たに用意し、ラインナップを拡充する。
13.3型モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i3-7100U(2.4GHz)、メモリがDDR4L-2133 4GB、ストレージが180GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 620(CPU内蔵)、ディスプレイが13.3型フルHD(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 10 Home 64bit。
14型モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-7200U(2.5GHz)、メモリがDDR4L-2133 8GB、ストレージが256GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 620(CPU内蔵)、ディスプレイが14型フルHD(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 10 Home 64bit。
15.6型のスタンダードモデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-7200U(2.5GHz)、メモリがDDR4L-2133 8GB、ストレージが256GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 620(CPU内蔵)、ディスプレイが15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 10 Home 64bit。上位モデルでは、CPUがIntel Core i7-7500U(2.7GHz)、ストレージが512GB SSDとなる。
いずれも3月10日に発売する。店頭予想価格は13.3型モデルが税別120,000円前後、14型モデルが170,000円前後、15.6型のスタンダードモデルが税別180,000円前後、15.6型の上位モデルが220,000円前後。なお、従来の15.6型モデルは流通在庫のみで、順次新モデルに切り替わるという。
重量増加もバッテリー駆動時間が大幅に向上
さて、今回発表されたモデルを見ると、15.6型モデルで重量が110g増えた1,090gとなっている。従来モデルは15.6型モデルながら1kgを切る点を大きくアピールをしてきたが、なぜ重量増となったのか。それは駆動時間の向上を実現するためだ。
2017年の「gram」では進化のポイントを「"軽量"から"軽量と時間"へ」と表現する。バッテリーの導電材にカーボンナノチューブを採用することで、大容量化した。従来モデルでは34.6Whのバッテリーだったが、新モデルでは60Whのバッテリーを搭載する。これにより、15.6型モデルで、従来の約7.5時間から倍の約15時間に駆動時間が向上、さらに13.3型で約10時間、14型で約17時間の長時間駆動を実現した。
なお、1時間で約7時間、20分でも約2時間駆動する急速充電に対応。急激に電圧を上げる急速充電ではなく、通常の充電と同じ低負荷とすることでバッテリーの劣化を抑えるとしている。
また、ボディの素材は従来と同じくマグネシウム合金だが、従来モデルから強度を上げた新しいものを採用し、剛性の向上も図った。
内部スペックでは、CPUを第7世代Intel Coreプロセッサを搭載。これに伴いメモリをDDR4とし、パフォーマンスが向上している。
このほか、周囲が明るく画面が見づらいときにワンタッチで画面を明るくするデイライトモードや、ブルーライトを軽減するリーダーモードといった機能に加えて、バックライトキーボードやヘッドホンで3Dサラウンドを実現するDTS Headphone:Xなども搭載する。