東京メトロは6日、ウェアラブル翻訳デバイスの開発を手がけるログバーと共同で、音声翻訳デバイス「ili(イリー)」を活用した旅客案内の実証実験を実施すると発表した。

駅構内での使用イメージ

「ili(イリー)」本体イメージ

「ili」は端末中央にあるボタンを押しながらマイクに向かって話し、話し終わってからボタンを離すと瞬時に音声翻訳される翻訳機。旅行に関係する会話に特化しており、日本語から英語・中国語、または英語・中国語から日本語への音声翻訳に対応する。インターネットに接続する必要はない。

実証実験は3月13日、銀座駅旅客案内所にて初めて実施され、訪日外国人旅行者に旅客案内をする際に実際に「ili」を使用し、サービス向上に有効であることを確かめる。3月18日には、2回目の実証実験を明治神宮前(原宿)駅の副都心線改札口にて行う。実施時間は2回とも10時から12時まで。2回の実証実験の実施状況を踏まえ、異なる駅や時間帯でも実験を行うかどうか判断するという。