3月に入り、2016年度(2016年4月4日~2017年4月2日)のテレビ局視聴率争いは残り1カ月を切った。16年まで3年連続の「年間3冠王」を達成している日本テレビは、16年度でも前年度に引き続き、3期連続の「年度3冠王」が確実な情勢だ。
在京キー局2016年度視聴率動向(3月5日までの集計)
16年度は昨年4月に発生した熊本地震で、非常時に強いNHKの視聴率が上昇。これにより、4月を起点に集計する年度視聴率では、9月までの上半期でNHKがゴールデンタイム(19~22時)でトップに立ったが、その後はレギュラー番組の強い日テレが巻き返し、3月第1週(2月27日~3月5日)終了時点で、ゴールデン12.2%、プライム(19~23時)11.9%、全日(6~24時)8.4%と、3冠を堅持している。
3月第1週は、『しゃべくり007 2時間SP』が18.2%、『ザ!鉄腕!DASH!!』が17.8%、『世界の果てまでイッテQ!』が21.1%、『行列のできる法律相談所』が15.6%など好調で、前週に更新した週間視聴率民放3冠の連続記録を35週に伸ばした。同局は4月改編で、人気番組の枠移動を行うなど、攻めの編成を行う予定だ。
他の局では、平日デイタイムの情報・報道番組が堅調なTBSとテレビ朝日が、いずれも全日で上昇の見込み。両局は、上半期の時点でゴールデンが9.8%と同率で並んでいたが、10月クールに『ドクターX~外科医・大門未知子』『相棒』といった人気ドラマを投入したテレ朝が、一歩リードしている。
フジテレビは、引き続きは厳しい状況が続いており、前年度通期と比較して、現時点でゴールデンが0.9ポイント、プライムが1.0ポイントの大幅減となっている。
視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。