第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、優秀主演男優賞を受賞したV6の岡田准一が、役作りを語った。
岡田は、映画『海賊とよばれた男』に主演し、20代から90代までを演じきった姿が話題に。また2014年度に行われた第38回日本アカデミー賞では、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、話題賞 俳優部門と3部門を受賞したほか、昨年の第39回授賞式ではプレゼンターとしても活躍し、3年連続で日本アカデミー賞の授賞式に出席することとなった。
声まで変えた役作りに驚かれたが、岡田は「監督ははじめ『変えなくていいよ』って言ってくださってたんですけど、自分で自信が持てなくて。そういうのにすがってましたね」と謙虚に答えた。60代を演じる際には、3時間ほどかかった特殊メイク姿で、撮影所の他のスタジオにも遊びに行ったという。
映画『後妻業の女』で優秀主演女優賞を受賞し、会場に出席していた女優・大竹しのぶは「映画を撮ってたら、偉そうな社長さんが来て」と岡田との遭遇話を暴露。「大きな会社の社長さんだと思って、『どうも』くらいしか挨拶しなかったら、准ちゃんだった」と苦笑し、「全然わかんなかった」と、役作りの凄さを客観的な目で証言した。
岡田は「素晴らしい特殊メイクをしていただいて」とスタッフを讃え、「みんなにばれないので、『どうもー』って声を変えながら挨拶して、『いけるかもな』と自信をつけながら撮影してました」と振り返る。声については「朝ちょっと隣のスタジオとか行って大声出して枯らしたりとか、響く場所をちょっと変えて、自分で探したりしながら演じました」と裏側を明かした。
昨年は後輩である嵐の二宮和也が最優秀主演男優賞を受賞したが、岡田は会場で「一緒に写真撮ったりとかして、ね?」と二宮にむかって話しかける。二宮は「しました。でも『ここからがスタートだから頑張れよ』という話をいただいて、あの、頑張ってます」と恐縮。岡田は「そんな偉そうにはいってないですけどね! 頑張ろうね、お互い頑張ろうねって言いました」と交流の様子を語った。
優秀主演男優賞を受賞したのは他、綾野剛(『日本で一番悪い奴ら』)、佐藤浩市(『64-ロクヨン-前編』)、長谷川博己(『シン・ゴジラ』)、松山ケンイチ(『聖の青春』) の4名。佐藤が最優秀主演男優賞を獲得した。