神木隆之介主演の映画『3月のライオン』(前編2017年3月18日、後編4月22日公開)の場面写真が3日、公開となった。
同作は、羽海野による同名コミックを実写化。中学生という若さで棋士としてデビューし、東京の下町で一人暮らしをしている桐山零(神木隆之介)を主人公とし、将棋や下町の人々との交流を通じて、心のどこかで空虚を抱えている零がさまざまな思いに直面していく様を描く。
今回公開となったのは、女優の有村架純が演じる零の血の繋がらない姉・幸田香子が、ランジェリー姿で零に近づく意味深な場面。有村は同作で初の悪女役を演じることになり、大人の女性の雰囲気を醸し出す。
大友監督は、有村について「香子の大切な感情をちゃんと捕まえてくれました」と称賛。「基本は親の愛情が違う方向へ向いていくのを横目で見ていた子供の"寂しさ"」と香子の感情のうちを明かし、「零とは血の繋がっていない姉弟だから、危うい関係性がにじみ出ることを期待したのですが、その点もとてもバランスが良かった」と、満足した様子を見せた。
また香子は伊藤英明演じるプロ棋士・後藤を好きになり、微妙な関係を続けることになるが、大友監督は「後藤の表面的な強さとは裏腹の弱さを許容している部分も描きたかったので、原作のイメージよりもう少し大人の女性に作り上げました」と映画での人物像を語った。