3月3日0時にAMDの新CPU「RYZEN 7」シリーズの販売が開始された。東京・秋葉原ではドスパラパーツ館、TSUKUMO eX.、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店が深夜販売を実施。「RYZEN 7」を待ち望んでいた多くのAMDユーザーが集結した。
最新アーキテクチャ「ZEN」ベースのCPU。AMDの最上位CPUとしてはFX-9590以来、およそ4年ぶりとなる。従来の"Bulldozer"系アーキテクチャから設計を一新。IPCの大幅な向上やSMT(Mimultaneous Multi-Threading)の実装、キャッシュ構造の改良、分岐予測性能の向上などにより高いパフォーマンスを備える。
最上位の「RYZEN 7」シリーズで「RYZEN 7 1800X」「RYZEN 7 1700X」「RYZEN 7 1700」の3モデルを投入する。日本国内における希望小売価格は「RYZEN 7 1800X」が税別59,800円、RYZEN 7 1700Xが税別46,800円、RYZEN 7 1700が税別38,800円。
マイナビニュースでは、大原雄介氏が「RYZEN 7 1800X」を徹底検証したレビュー記事を掲載している。ぜひその性能について確かめて欲しい。
0時の販売開始を前に、秋葉原に「RYZEN 7」シリーズを買い求めるAMDファンが集結。特にTSUKUMO eX.には100人以上の列ができていた。
TSUKUMO eX.前では販売開始の直前に日本AMDの森本竜英氏から「RYZEN 7」シリーズの紹介も行われた。前世代のExcavatorからIPCが52%向上した点や、前モデルが倍率アンロックのオーバークロック対応であることなどをアピール。「RYZEN」に関するイベントも予定していることが明かされた。
いよいよ0時とともに販売がスタート。各店舗で事前会計を行っていたので、スムーズに受け渡しが進んでいく。やはりコアなAMDユーザーが多いからか最上位の「RYZEN 7 1800X」が人気とのことだった。
TSUKUMO eX.では、オーバークロッカー清水氏が販売開始と同時に「秋葉原最速ベンチマークテスト」を実施。「RYZEN 7 1800X」を使って定格でCINEBENCHをまわしたのち、4,039MHzまでオーバークロック。清水氏によると空冷や水冷で4.1GHz~4.2GHzくらいまで、OC耐性の強い固体で4.3GHz程度まで上げられるのではとのことだ。
快調なスタートも懸念は「マザーボードの供給」
さて、好調な滑り出しとなった「RYZEN 7」だが、懸念点がある。それはマザーボードの供給状況だ。各店舗で「CPUはあるが多くのマザーボードが完売し、次回入荷待ち」となっていた。しばらくは入荷数が少ない状況が続くようで、早期の改善を望みたいところだ。