3月4日より全国公開される映画『劇場版プリパラみ~んなでかがやけ!キラリン☆スターライブ!』。『プリパラ』劇場版4弾となる本作では、「ぷちゅう」(宇宙ではない)を舞台にアイドルたちが活躍するストーリーとなっている。
今回は、劇場版公開を記念して、主人公チームであるSoLaMi♥SMILE(そらみスマイル)、DressingPafe(ドレッシングパフェ)より真中らぁら役の茜屋日海夏、南みれぃ役の芹澤優 、北条そふぃ役の久保田未夢、東堂シオン役の山北早紀、ドロシー・ウェスト役の澁谷梓希、レオナ・ウェスト役の若井友希に登場してもらい、映画の見どころについて語ってもらった。
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映画館で踊ることができるんです
――今作の舞台は「ぷちゅう」(宇宙ではない)。プリパラアイドルたちがとうとう地球を飛び出して「ぷちゅうツアー」に出発するという内容になっていますね。
山北 そうなんです。劇場版4作目ということもあり、キャラクター数もライブ数も過去最多で、どのキャラクター(アイドル)が好きな人でも楽しめると思います。いろいろなキャラクター(アイドル)がいて、一通りのライブシーンが観られるので、『プリパラ』ファンはもちろん、知らない人でも入りやすい作品になっていると思います。ファンの方が『プリパラ』を知らない友だちを誘って、そこで一緒にファンになってくれる可能性もあるんじゃないかな。
久保田 ギャグ要素も強いので子どもも楽しめるし、一緒に来たお父さんやお母さんも笑えるお話だと思います。
若井 今回もストーリーが変わる「わくわく上映」があるんです。「らぁらのコース」、「ひびきのコース」、「みれぃのコース」。分岐ルートのタイトルになっているアイドルはもちろん活躍するんですけど、本編の方でも活躍しないキャラクターがいないくらい、みんなに見どころがあります。推しアイドルのライブのときにはより一生懸命応援してほしいですね。
芹澤 今回はみれぃちゃんの分岐ルートがあるんですよね~。いつものみれぃとは違う姿が観られます。ファンの方も待ってくださっていたんじゃないかなってくらいの。私はやっぱり「みれぃのコース」がおすすめですね(笑)。
――各アイドルたちのライブシーンも楽しみですね。劇場で観るライブはやっぱり迫力が違いますし。
澁谷 これまで4作やってきて思っているのは、劇場の音響ってすごい! ということです。『プリパラ』のライブシーンって劇場で観ると迫力がすごい。映像面ももちろんそうなんですけど、あのサウンドは劇場でしか聴けないですよね。そういった意味でも、今回は特に密度の濃いライブシーンを楽しめるんじゃないかなと思います。
茜屋 今回、楽しめるのはスクリーンの中だけじゃないんです。劇場版初の試みとして、「ぷりぱら☆ララン」をみんなで踊っちゃおう! ということで、【み~んなでおどろう!「ぷりぱら☆ララン」アイドルおうえん団♪】という企画もあります。公式サイトで振り付けを教えてくれる応援動画が公開されているので、先にダンスを覚えて映画館で踊ることができるんです。すみからすみまで楽しんでもらいたいと思います!
――ライブシーンでは新曲ももちろん。
芹澤 いままでの劇場版よりも多いですね。
澁谷 多かったよね。
若井 なので、分岐も全部観てほしいですね。ライブだらけなので!
茜屋 いままでのライブも観られて、新曲もあって。
山北 贅沢だよね。
久保田 盛りだくさんです!
そふぃ様を好きなファンが待ち望んでいたもの
――『プリパラ』初期からコラボしている岡畑農園「幻の梅」のゆるキャラ "梅岡さん"も今回とうとう作中に登場しますね。今回のそふぃは、「レッドフラッシュ うめぼしコーデ」もあり、事前に公開されている先行カットでも多めに映っていたり、ライブ中にレッドフラッシュを食べていたりとかなりの活躍が期待できそうです。
久保田 そうなんです! 本編ではそふぃがガッツリ活躍していますよ! これまでの劇場版以上に、ピックアップしてもらっているんですよ。ファンシーモードの"そふぃちゃん"はもちろん、"そふぃ様"が好きな人は特に楽しめると思います。私もそうなんですけど、そふぃ様を好きなファンが待ち望んでいたものがあったので、うれしかったです。
――そふぃ様親衛隊としても期待ですね。
久保田 ファンの方が「よかったよ」と言ってくれることを信じています。私もまだ出来上がったものを観ていないので、プライベートでも観に行けたらと思います!
若井 「アイドルおうえん上映」で観に行きたいよね。今回はよりおうえん上映が盛り上がると思います。
芹澤 たしかに! 歌に合わせてダンスしているところを見てみたい! 絶対楽しいと思うんですよ。振り付けも簡単だし、私も一緒に踊りた~い!
プリパラと私
――先日行われた「ライブミュージカル『プリパラ』み~んなにとどけ!プリズム☆ボイス2017」も大盛況で、現在アニメも神アイドルグランプリがファイナルに突入して佳境を迎えています。2014年からスタートした『プリパラ』は、2017年4月から『アイドルタイムプリパラ』として心機一転リニューアル。ここで、みなさんにとって『プリパラ』とはどういう作品なのかを改めて教えてください。
若井 『プリパラ』には"声優の楽しさ"を教えてもらいました。何もわからない未熟なとき……、ゼロからスタートして、声優というお仕事は不安でしかなかったんです。でも、お芝居をするにつれて、キャラクターと向き合って、アニメのイベントに出演して、i☆Risのライブとはまた違ったお客さんの応援の声を聴いて……声優ってすごく楽しいなと思いました。
――メインのレギュラーキャラクターとしてはレオナが初めてですよね。
若井 はい。レオナは一番長く演じ続けているキャラクターでもあります。私の声優としての原点は『プリパラ』です。
澁谷 私は『プリパラ』が始まる前まで、自分自身が好きじゃありませんでした。ずっと内気だったけど、ドロシーと出会えて、前に出ることを学んだんです。何を言われたって前に出ることが大事なんだと学んでから、自分の性格も人間性もいい方向に変われました。『プリパラ』が始まってから、私自身のキャラクターや性格、仕事に対する取り組み方はまったくと言っていいほど変わったんです。澁谷梓希という石ころは、『プリパラ』に磨かれてテカテカになったかなって。
――人生観すら変えてしまったドロシーというキャラクターですが、最初からドロシー志望だったわけではないんですよね。
澁谷 最初のオーディションでは男の子をやりたいということしか考えていなかったので、正直に言うとレオナを演じたかったんです。でも、いま冷静になって考えたらレオナを演じていたら自分自身は出来なかったと思います。ドロシーという役に決まった時は、「かわいい声を出せないのに女の子を演じるなんて大丈夫かな」という気持ちがありました。3年間やってきたいまでは、「生意気だけど憎めないかわいさ」みたいなものを見出だせたかなと思います。"ドロシーは声優としても人としても私を変えてくれた"キャラクター。私にとって宝です。
山北 チームメイトの大切さ、男気、踏ん張る心……、シオンちゃんや『プリパラ』に教えられたものはいっぱいあります。最初のころのシオンちゃんは一匹狼で、そらみスマイルとドレッシングパフェももともとライバルでしたよね。私自身も、i☆Risのリーダーではあるけど、かつて心の中では気を許していない状況もありました。シオンちゃんって普段はみれぃとバチバチしているけど、それも仲が良いからだろうし、そらみスマイルとドレッシングパフェはファルルを助けるために協力して、すごいチームワークを発揮していましたよね。みんないざとなるとすごいチームワークを見せるんです。シオンちゃんと『プリパラ』には"理想の人間関係"を教えてもらいました。
――i☆Risとしてステージで見せるパフォーマンス力も、そのチームワークあってのものだと思っています。シオンを演じていて一番変わったことは?
山北 シオンちゃんは格好いい系のキャラなんですけど、私はそういうタイプではなかったので、最初のころは演じられるのか不安でした。でも、演じていくうちに意外と共感できる部分があって、「私って格好いい歌声が出せるんだな」と気付かせてもらいました。そこから自分の中で隠れていたロックな面が出てきて、ずっちゃんと「Believe in」(i☆Ris、1stアルバム『We are i☆Ris!!!』収録)を歌わせてもらうこともあって、新たな自分の引き出しになったかなって。あと、シオンちゃんに出会ってから、ライブで泣かなくなったかなと思います!
久保田 私はそふぃと出会って、"ひとりでステージに立つ喜び"を教えてもらいました。そふぃはもともとソロでアイドルをしていて、そらみスマイルとドレッシングパフェの中で唯一最初からソロ曲がありました。なので、私もイベントではそふぃとしてひとりでステージに立たなきゃいけないんですよ。i☆Risとしてのステージ経験はあっても、ひとりで歌ったり踊ったりをしたことがなかったので、どうしたらいいかわからない不安や緊張がありました。でも、ひとりでステージに立つということは、お客さんの反応や声援が全部自分に返ってくるんですよね。その喜びを教えてくれたのが、そふぃなんです。
――そふぃがらぁらやみれぃと出会って変わったように、久保田さんもそふぃと出会って変わっていったんですね。
久保田 私とそふぃは友だちというよりも、憧れに近いですね。むしろらぁらの気持ちに近いかも。私は天才でも才能があるわけでもないけど、そふぃはなんでもできる子なので、ああいうアイドルになれたらいいな、という憧れです。
芹澤 "私の3年間は南みれぃ"でした。みれぃはこれまでで一番長く演じたキャラクターだし、同じとまではいかなくても、私をキャラクターにしたらみれぃになるんじゃないかなって思います。みれぃはそらみスマイルの中でも、らぁらのようにプリズムボイスもないし、そふぃのように天才でもない。なにもないところからがんばって、アイドルをはじめて、神アイドルを目指していって……。
――アイドルとして一度、心が折れそうになったこともあり。
芹澤 はい。みれぃが途中でアイドルを辞めそうになったとき、私がi☆Risとして「ううっ……」と思った瞬間と重なりました。そういうのも全部ひっくるめて、私は南みれぃだったような気がします。
茜屋 『プリパラ』は私に世界を教えてくれた作品です。メインキャラクターを演じるのも『プリパラ』がはじめてで、ありがたいことに、3年も演じさせてもらっています。イベントで小さい子どもたちと触れ合うのもはじめてだったし、『プリパラ』がきっかけで、たくさんの人に知ってもらう機会も増えました。私が知らなかっただけで、まだまだこんなに広い世界があるんだなと感じたんです。
――茜屋さんにとってらぁらとはどういった存在でしょうか?
茜屋 "らぁらちゃんは私の課題"です。みゆたんが「そふぃを憧れ」と言っていたように、私にとってもらぁらちゃんは憧れです。底抜けの明るさで、あんなに楽しく歌ったり踊ったりしているのはすごいですよね。私は一つひとつのことに対して悩んで考えてしまう性格なので、周りを明るく巻き込んでいくらぁらちゃんに対して、尊敬したり、嫉妬したり、いろいろな感情をいだきます。どんなにクリアしても、そのたびに課題を与えてくれる、憧れでもあり、ライバルかなと思います。
『劇場版プリパラみ~んなでかがやけ!キラリン☆スターライブ! 』
●3月4日から全国ロードショー
●ストーリー 「プリパラ太陽系の惑星をめぐって、プリパラの素晴らしさを広めよう!」
というミッションを受けたらぁら御一行。ピュスカパリー号に乗り、様々な惑星に立ち寄ると、奇妙なぷちゅうじんが彼女たちを出迎える。しかしどの惑星もミッションをクリアするには一筋縄ではいかない。はたしてらぁら御一行はぷちゅうじんにプリパラの素晴らしさを無事に伝えることができるのか?
●キャスト
らぁら:茜屋日海夏
みれぃ:芹澤優
そふぃ:久保田未夢
シオン:山北早紀
ドロシー:澁谷梓希
レオナ:若井友希
あろま:牧野由依
みかん:渡部優衣
ふわり: 佐藤あずさ
あじみ:上田麗奈
ひびき:斎賀みつき
ファルル:赤﨑千夏
ガァルル:真田アサミ
コスモ:山本希望
のん:田中美海
ちり:大森日雅
ペッパー:山下七海
めが姉ぇ:伊藤かな恵
めが兄ぃ:諏訪部順一
●主題歌情報
主題歌:「Just be yourself」/わーすた
(C)T-ARTS/syn Sophia/劇場版プリパラKS製作委員会