all engineer.jpは3月2日、エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」で実施した残業に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は1月12日~19日、20~59歳の公務員・会社員1万145人を対象にインターネットで行われた。
平均残業時間は月18.3時間
平均的な1カ月の残業時間を聞くと、残業0時間は21.3%。57.2%が10時間以内に収まり、82.4%が30時間以内と回答した。1カ月の残業時間の上限となる45時間以上の残業をしている人は10.9%を占めた。また、全体の2.1%が100時間以上の残業をしていると答えた。平均値は18.3時間、中央値は10時間となった。
理想的な1カ月残業時間を聞いたところ、残業0時間が理想だと31.8%が回答。65.5%が残業は10時間以内が理想だと考え、93.8%が30時間以内に収めたいと答えた。平均値は11.8時間、中央値は10時間。現実の残業時間から何時間減らせば理想的な残業時間になるか算出したところ、1カ月6.5時間となった。
なお22.7%は、理想的な残業時間が平均的な残業時間を上回る、もっと残業を増やしたいと望んでいる結果となった。特に残業0時間の回答者に限ると、29.6%がそう答えている。 1カ月の残業時間が「多過ぎる」と感じるのは、10時間ほどまでが22.9%、30時間ほどまでが55.8%だった。その平均値は36.5時間、中央値は30時間。9.2%は、平均的な残業時間が多過ぎると感じる残業時間を上回っていた。
残業に対する考え方を聞くと、「日本は残業が多過ぎる」(77.9%)、「残業ゼロで終わるように企業・団体の幹部が仕事のやり方を考えるべきだ」(72.3%)、「社会人として成長するためには、残業が必要なときもある」(52.5%)、「自分の勤めている企業・団体で残業を減らすのは無理だと思う」(45.9%)という結果になった。
残業する主な要因を尋ねたところ、「残業費をもらって生活費を増やしたいから」(34.6%)が最多に。次いで「担当業務でより多くの成果を出したいから」(29.2%)、「上司からの指示」(28.9%)、「自分の能力不足によるもの」(28.9%)となった。