リスクモンスターは2月28日、第4回「10年間高格付を維持している優良企業」調査結果を発表した。
優良企業は前年の2倍以上に増加
RM格付とは、企業をA、B、C、D、E、Fの6段階(細分化を含めると9段階)に格付けしたもの。倒産実績に裏付けられた同社独自の与信管理指標で、A格の企業は倒産確率が低く、F格の企業は倒産確率が高い企業とされる。
今回は、2016年12月末時点で同社がRM格付を付与している企業150万3,491社を対象に、2007年1月~2016年12月の10年間でA格を維持し続けている優良企業を集計した。その結果、優良企業数は4,539社となり、2016年1月の前回調査(1,912社)から2,627社も増加した。同社は、10年前の「いざなみ景気」が今回の倍増につながったと分析している。
上場企業1位はトヨタ、非上場はアルフレッサ
優良企業のうち、売上高2,000億円以上かつ従業員3,000人以上の上場会社は、1位「トヨタ自動車」、2位「三菱商事」、3位「伊藤忠商事」、4位「NTTドコモ」、5位「三井物産」など130社となった。
売上高1,000億円以上かつ従業員2,000人以上の非上場会社は、1位「アルフレッサ」、2位「マルハン」、3位「JFEスチール」、4位「東日本電信電話」、5位「トヨタ車体」など83社だった。
優良企業を従業員数別にみると、集計対象企業に対するA格維持企業の割合は、従業員数が多い企業ほど高くなる傾向にあった。同社は「定説どおり大規模企業の方が優良かつ安定した企業になりやすい」と分析している。
業種別では、1位「製造業」(1,445社)、2位「卸売業」(993社)、3位「サービス業その他」(600社)との順に。全業種で前回以上の水準となり、「製造業」「電気・ガス・熱供給・水道業」「金融業、保険業」を除き、2倍以上に増えた。