テクノユニット・Perfumeの3人が、テレビ東京のドラマスペシャル『パンセ』に主演することが28日、わかった。3月31日24時52分~25時23分、4月1日25時15分~25時45分の2夜連続で放送される。
普段はアーティストとして活躍するPerfumeがドラマで役を演じ主演するのは初。『すいか』『野ブタ。をプロデュース』『Q10』『富士ファミリー』など様々な名作を手掛けた2人組の脚本家・木皿泉が手がけるオリジナル作品となる。
OLの“どんちゃん”(あ~ちゃん)、実家の家業手伝いの“おかみど”(かしゆか)、フリーターの“のりぶう”(のっち)。非日常を求めて洋館を買うことにした3人組は、格安で家を売ってもらう代わりに”力丸”の面倒を見ることを条件とされる。快諾した3人はついに引っ越しの日を迎えるが、大きな落とし穴があった。「夢ってなんだった?」「働くってどういうこと?」「死ぬとどうなる?」といったテーマについて、3人のおしゃべりを中心に展開させるという。
Perfume×木皿泉×テレ東というコラボに、あ~ちゃん(大木彩乃)は「17年Perfumeとして、歌しかやって来なかった私達。お話を、今のタイミングで持ってくるテレ東さんは本当に変わってるな、と思いました」とオファー時の驚きを振り返りつつ、「一年にもわたる口説き落とし」があったと明かす。
同局ドラマ編成部 阿部真士プロデューサーは、木皿の台本を「面白い、に尽きます。なんでこんな世界が描けるのか…」、Perfumeの芝居を「ある瞬間に、神がかります」と予告。今回、地方での放送がなく「まずはひっそりと、テレビ東京だけで放送」となるが、「一人でも多くの人にご覧いただければ幸いです」と視聴者へメッセージを送った。
プロデューサー&監督を務めた共同テレビ 後藤庸介氏も、Perfumeの演技を「上手いなんてもんじゃありません」と絶賛し、脚本と合わせて「”天才”同士の奇跡的コラボ」と表現。木皿も「『さすがテレ東さん』と言ってもらえるようなドラマになればうれしいです」とコメントを寄せた。
■主演・Perfume あ~ちゃん(どんちゃん役)コメント
17年Perfumeとして、歌しかやって来なかった私達。お話を、今のタイミングで持ってくるテレ東さんは本当に変わってるな、と思いました(笑)。若いころレッスンを受けていたと言っても、演技を急にやるなんてその道のプロの方に申し訳ないし、自信ないし…一年にもわたる口説き落としでした(笑)。粘り強い!! 阿部さんと後藤さんに感謝です。木皿さんが当て書きしてくださった本はまた面白くて、不思議で、そして私達の芯を捉えてくださっている役柄で、「もしも私達三人がPerfumeじゃなかったら」という想像ができるような作品になりました。
どんちゃん、のりぶう、おかみどが笑いあってるシーンはもうPerfumeです(笑)。こんなとこでも出るんだなぁ、と嬉し恥ずかし…17 年の賜物だなぁとも思いました。ドラマ『パンセ』。それでも一生懸命やらせていただきましたので、Perfumeの活動の思い出の1つに見てください。ちょっと、恥ずかしいけど(笑)。
■主演・Perfume かしゆか(おかみど役)コメント
今回初めてドラマの主演をさせていただくことになりました…っていうこの言葉自体に緊張してます!!!(笑) 最初に脚本の木皿泉さんやスタッフさんからお話を頂いた時、信じられなくて私たちがやってもいいんだろうかと不安でいっぱいでした。でもこんなチャンスをいただけることは今後ないかもしれない! そして是非! と言ってくださる方々がいる! その想いを信じたい、と挑戦させていただくことになりました。 撮影している時はワクワクと緊張が入り混じり、音声さんに心音がすごく聞こえると言われるほどにドキドキしていました(笑)。 共演してくださった方々やスタッフさんの優しさに助けられあっという間に撮影を終えました。いつも見ているPerfumeのような、だけど違う三人が現状や将来に悩み、何かを変えたくて動き出す。どこか切ないけれど笑えて優しくなれる、そんなドラマになっているのであたたかく見守っていただけると嬉しいです。
■主演・Perfume のっち(のりぶう役)コメント
未知です…。未知です。
驚きましたか?いや、それ以上に! 私が! 驚いています!!
木皿泉さんが、私たち3人へお話を書いてくださるらしいぞと聞いた日から、お話をお受けするまで。こんな幸せな事は二度とない! が、音楽畑の私たちが足を踏み入れてよい世界なのか云々、3人で悩みに悩みに悩みました。やろう! と手を取り合ってからは、楽しみながら苦しみ、懸命に取り組ませていただきました。 本当に素敵な脚本で、読めば読むほど好きになります。私たちから生まれた物語。一生の宝物です。
Perfumeらしい空気感、なのに少しだけズレた世界線の3人、としてみると不思議。楽しいです。へへ。素敵な方達に囲まれて一緒にものづくりできたこと、とっても幸せです。なかなか決断できなかった私たちを、粘り強く口説きおとしてくれた、プロデューサー阿部さん後藤監督をはじめ、木皿泉さん、支えてくださった皆さま、ありがとうございました! 大好きです!
■脚本・木皿泉 コメント
「テレ東でやってるみたいなドラマ」というのは、悪口にも聞こえるし、ものすごくリスペクトしているようにも聞こえます。とんがった枠なんだと思います。ずっと前から、そういうところでやってみたいと思ってました。「さすがテレ東さん」と言ってもらえるようなドラマになればうれしいです。Perfumeと聞いて、甘すぎるのも違うし、リアル過ぎるのも違うし、夢みたいだけど実感があるというか。Perfumeにしかできないものをと思って書きました。「パンセ」というタイトルは、Perfumeの三人にちなんで三色スミレがいいかな、と思ってつけました。たまたま本棚にパスカルの本があって、その題名も「パンセ」だったので、ドラマの中で引用させてもらいました。はずさないつもりで書きましたが、もしかしたら、思いっきりはずしてるかもしれません。どっちにしろ楽しんでいただけると思います。なにしろ、 Perfume主演のドラマなんですから。
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