子どもと一緒に楽しむ旅行は、行き先に迷うことも多いのではないだろうか。何かと周りに気を使うことが多いし、大人も子どもも楽しめるスポットは案外少ない。そこで今回は、北海道・札幌の「白い恋人パーク」を紹介したい。子供と一緒の北海道旅行の際にはぜひ立ち寄りたい、大人ウケも子どもウケも抜群のスポットなのだ。
札幌駅から1時間以内で到着
「白い恋人パーク」は、言わずと知れた北海道の銘菓「白い恋人」を製造する石屋製菓のテーマパークだ。地下鉄東西線「宮の沢」駅から徒歩約7分、バスの場合は「西町北20丁目」から徒歩約5分の立地にある。札幌駅から電車を乗り継いで向かうなら、45分~50分くらいを見ておくといいだろう。
5分ほど歩くと、赤レンガが印象的な「白い恋人パーク」の建物が見えてくる。中に入ると目の前に広がる空間は、まるで中世ヨーロッパの貴族の屋敷のよう。本格的な造形に大人も思わずテンションが上がりそう。
工場見学はチケットカウンターから
ここで最初に体験したいのが、「白い恋人」の製造ラインを見学できる「工場見学コース」(9:00~18:00)だ。「白い恋人パーク」には無料で楽しめるエリアもあるが、「工場見学コース」は有料館内となるため、チケットカウンターで「入館パスポート」を購入しよう。一般価格は、高校生以上600円・中学生以下200円・3歳以下無料となる。
「工場見学コース」では、「白い恋人」の製造ラインはもちろん、19世紀イギリスのチョコレート工場をジオラマで見学するチョコ・タイムトンネルも見どころ。文字通りトンネルのような空間の中、物語の世界のような雰囲気でチョコレートの作り方を学べる。
チョコ・タイムトンネルを抜けると、いよいよ「白い恋人」の工場見学が始まる。最初は「白い恋人」のホワイトチョコレートやラングドシャクッキーの製法をわかりやすいパネル展示で学び、最後は見学通路から階下の製造ラインをのぞき込む形に。
クッキーが焼成され、チョコレートをサンドし、ゆっくりと冷やされた後に包装・印字されるまでの一連の流れをその目で見ることができ、子どもはもちろん、大人も興味深く楽しめること間違いなしだ。
ちなみに筆者は、無数の「白い恋人」から欠格品を見極めて手で取り除く係の人を「すごいな」と思った。ちなみに、商品にならなかった「白い恋人」は豚など家畜の飼料になるそうである。
「キッズタウン」でのびのび遊ぶ
楽しく工場を見学した後は、「キッズタウン」でめいっぱい遊ばせてあげるのはどうだろう。「キッズタウン」は子ども向けの屋内遊戯スペースで、0歳から12歳まで入場可能。料金は1人30分200円・延長30分ごとに200円だが、0歳児は無料。また、「入館パスポート」(当日のみ有効)を持参の場合は30分無料になる。
「キッズタウン」はパーク内の建物「チュダーハウス」の2階と3階にあり、2階は身体を動かしたりままごとしたりして遊べる遊具が中心。3階は、自由にお絵かきができるコーナーのほか、ハイハイやつかまり立ちの練習ができるベビーコーナーがある。広い遊び場で創造性を刺激されそうなエリアだ。
大人が楽しい「昔の子供のおもちゃ箱」
次に紹介するのは、大人も楽しめる……、むしろ大人の方が興奮しそうな「昔の子供のおもちゃ箱」。明治~昭和のおもちゃコレクションを展示しているコーナーだが、その品ぞろえはちょっとした博物館並み!
1つひとつのアイテムを紹介していくのはとても無理だが、特にブリキのおもちゃの展示は力が入っており圧巻だ。中には、500万円の鑑定額がついたという明治時代の軍艦のおもちゃも。
他にも、「ビートルズ」初来日コンサートの未使用チケットや特撮フィギュアなど、いろいろな世代に響くお宝をそろえている。夢中になりすぎて子どもをほったらかしにしてしまわないように注意が必要だ。
次のページでは、パークで楽しめるグルメやオススメのおみやげなどを紹介しよう。