パシフィコ横浜で2月26日まで開催中の「CP+2017」。リコーブースでは、驚異のISO感度819200に対応した一眼レフ「PENTAX KP」、360°全方位カメラの元祖にして圧倒的人気を誇る「THETA」(シータ) を中心に展示。タッチ&トライコーナーの充実とともに、今年もさりげない隠し球がさらりと提示されるなど、「来場者に楽しんでほしい」という意欲に満ちている。

CP+2017、リコーブース

「楽しそう!」の広がりを感じる、PENTAXのオンリーワン

一眼レフ製品のタッチ&トライコーナーでは、CP+2017開催当日の2月23日に発売された「PENTAX KP」をはじめ、フルサイズセンサーを搭載した「PENTAX K-1」、中判デジタル「PENTAX 645Z」などを試写できる。一人につき5分程度の時間制限があるため回転が早く、来場者が効率的に製品に触れられる。

一番人気はやはりKP。素晴らしく上品なシャッターフィーリングを味わいつつ、ぜひISO設定を高感度域に設定して、普段お使いの機種と画質を比較していただきたい。なお、ブース内にはKP (試作機) で撮影した作品が大判プリントで展示されている。中でも、ISO12800で撮影された横浜の夜景 (B1サイズ) には注目だ。

タッチ&トライコーナーのKP。ちなみに「HD DA 20-40mm Limited」レンズのズームリングは、懐かしいタクマーレンズのピントリングをモチーフとしている

KPには、S、M、Lと3種類のサイズのグリップが用意される

グリップSを装着したKP

グリップMを装着したKP

バッテリーホルダー付き縦位置グリップ「D-BG7」を参考出品

グリップLとD-BG7を装着したKP

多くの来場者がKPを手に取っていた。女性も多い

注目のKPに関しては、カットモデルや手ブレ補正機構SR (Shake Reduction) の比較デモなども展示。リコー広報によれば「1/10秒でも手持ちで撮れます」とのこと。つまり、単に暗所での手ブレを抑えるというだけでなく、スローシャッターを使った表現を積極的に活用できるということだ。

5軸5段の補正効果を持つというPENTAX KPの手ぶれ補正機構SRデモ

PENTAX KPのクリアモデル

PENTAX KPのカットモデル

タッチ&トライコーナーの「PENTAX K-1」

パネル作品の展示も充実。左は佐々木啓太氏がISO 12800で撮影した横浜の夜景。KPの並外れた高感度性能をぜひ実際のプリントで確認してほしい

交換レンズでは、「D FA★ 50mm F1.4」が参考出品され、話題となっている。ケース入りの展示であり、カメラに装着しての試写はできないが、50mm単焦点ながら威風堂々とした外観は、まさに「やる気十分」。HDコートもまとった最新の単焦点スターレンズの実力に期待がふくらむ。

更新されたロードマップも展示されている。一番下を見てみると……さりげなく「D FA★ 85mm F1.4」と書かれているではないか!? これは! 「ノーコメントです」(リコー広報)。

参考出品の「D FA★ 50mm F1.4」

最新のレンズロードマップ。下の方にさりげなく「D FA★ 85mm F1.4」の文字が!

PENTAXのカメラおよびレンズ製品群

645Zを利用した「PENTAX FILM DUPLICATER 4×5」。シノゴサイズのフィルムをデジタルデータにアーカイブする実演も

写真家の田中喜美夫氏とPENTAX KPの開発者によるトークイベントも大人気