ベンキュージャパンは23日、ハードウェアキャリブレーションに対応した31.5型のフォトグラファー向け4K液晶ディスプレイ「SW320」を発表した。3月17日から発売する。価格はオープン。2017年2月23日~同年2月26日にパシフィコ横浜で開催の「CP+2017」にて、ベンキュージャパンの展示ブースで初披露された(ベンキュージャパンブースの模様は別途お伝えする)。
SW320は、IGZO技術のIPS液晶パネルを採用した3,840×2,160ドット(4K)の31.5型液晶ディスプレイ。HDRに対応し、ダイナミックレンジの広い画質を提供する。色域としてAdobe RGB 99%カバー、sRGB 100%カバーを達成している。RGBのカラーブレンド精度を向上させる「14-bit 3Dルックアップテーブル(LUT)」に対応し、オリジナルに近い厳密な色再現が可能としている。
写真をモノクロ描写する「モノクロモード」では、フォトレタッチソフトで実際に調整を行う前に、3つの異なるモノクロプリセットを選んでプレビューできる。また、異なる色空間のコンテンツを横に並べて同時に表示する「GamutDuo機能」も利用可能。この機能はPIP / PBP モードに切り替えることで有効になる。ちらつきのないフリッカーフリーバックライトも採用した。
ハードウェアキャリブレーションに対応しており、ソフトウェア(Palette Master Element)を使用することで、本格的なカラーマネジメント環境を構築可能。対応しているキャリブレーターは、X-Rite i1 Display Pro、i1 Pro、i1 Pro 2、およびDatacolor Spyder 4、Spyder 5だ。スタンドはチルト、スイーベル、高さ調整、ピボットに対応。縦画面と横画面の両方で使える遮光フードと、専用のOSDコントローラが付属する。
そのほか主な仕様は、視野角が上下/左右とも178度、輝度が350cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が5ms(GTG)。映像入力インタフェースはHDMI 2.0×1、DisplayPort×1、miniDisplayPort×1。USB 3.0ハブポート×2基を備える。本体サイズはW759.4×D340.53×H663.65mm、重量は約20.6kg。