マクロミルは2月21日、「バカヤローの日」にちなんで実施した現代人の怒りの実態に関する調査結果を発表した。調査期間は2月15日~16日、有効回答は20歳~69歳のマクロミル提携モニタ1,000人。

4人に1人は「バカヤロー」をため込み中?

2月28日は「バカヤローの日」。1953年の同日、吉田茂首相が衆議院予算委員会で「バカヤロー」と発言し、それが元で内閣不信任案が提出・可決され、同年3月14日に衆議院が解散(バカヤロー解散)したことに由来しているという。

「バカヤローの日」にちなみ、2017年冬に「バカヤロー」と怒ったこと、怒りたくなったこと、怒っていることを尋ねたところ、63.5%が「ある」と回答。性・年代別にみると、40代男性が一番怒っており73.3%、次いで40代女性が69.9%、30代男性が69.4%と続いた。

2017年冬、「バカヤロー」と思った経験率(性年代別)

何に怒ったのか聞くと、「職場や学校での生活の中で」が47.9%でトップ、次は「恋人や家族・友人・知人などの人間関係で」が42.4%と、ふだんから関わりの深い場所や関係の中で怒った人が多かった。以下の順位は、「世の中の出来事、時事」が34.3%、「見知らぬ他人の行動について」が30.1%、「自分自身の行いや失敗について」が23.6%となった。

具体的には「仕事が忙しいのに、1人ぶらぶらとトイレばかり行ってなかなか帰ってこない人に腹が立つ!」(女性30代)、「自分の考えをパクられた!それ私のアイディアじゃんか、バカヤロー!」(女性30代)、「愚痴しか言わず、お礼が言えない人がいる!」(男性30代)といった意見が寄せられた。

何にバカヤローと怒ったか<ベース:最近「バカヤロー」と怒った人/n=635>

怒った人のうち、「バカヤロー」と実際に声に出してしまったことがある人は41.9%。性・年代別にみると、特に40代以上の男性に多く、その中でも50代男性は60.8%に上った。

「バカヤロー」と叫んでもいい場があったら叫びたいかとの問いに対しては、65.0%が「はい」と回答。

総じて、最近怒り体験をしたものの、「バカヤロー」と口にはせず、「叫べる場所があるなら叫びたい」という人は全体の24%を占めた。同社は「つまり約4人に1人は、"バカヤローをため込み中"である」と推測している。