俳優の安田顕が、関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『嘘の戦争』(毎週火曜21:00~21:54)で主演を務める草なぎ剛の印象について、「まるで一流のプロレスラーのよう」と独特な表現で語った。
このドラマは、草なぎ演じる30年前に家族を殺された主人公・浩一が、天才的な詐欺師となって復讐(ふくしゅう)を果たそうとする姿を描くもの。安田は、浩一が、最大の敵である二科興三(市村正親)に近づくために利用している二科家の長男・晃役を演じているが、7日放送の第5話で、浩一の家族を殺害するきっかけとなった事件に関わっていたことが発覚している。
安田は「騙されて当然の人物ですよね、晃って。でも、それぞれに事情があって、浩一から見れば憎いけれど、楓からみたら優しい兄に見える。30年前の事件を晃がどこまで真相を知っているのかが曖昧」と、自身の役柄について語る。
一方で、きっかけの事件では「(晃は)見張りをしていたということだけで、もしかしたら被害者が亡くなったことすら知らないのかもしれない。だから、俺ってツイてねぇなぐらいしか思ってない。もし晃に罪の意識があったとしても、ずっとそれにフタをして生きてきたと思う」と見解を述べ、「今後、浩一によって真実がさらされ、そのフタが開いてしまったらどうなるのか…?」と、クライマックスに向けて想像を巡らせた。
また、役作りについては「クールな弟(藤木直人)とは違って喜怒哀楽が激しい。見た目からわかる"バカ"ではなく、セリフから伝わるようにしています。視聴者の皆さんが一番気心地よいと思ってくれる嘘をつきたいです」と紹介。
草なぎの印象については、「俳優としても素晴らしい方だと思います。相手の良さを引き出してくれる。まるで一流のプロレスラーのようなんですよね。だってプロレスって相手の見せ場もないと成立しないじゃないですか」と、独特の表現で共演を楽しんでいることを語った。
きょう21日放送の第7話では、浩一が晃に復讐をしようと、事業拡大のために工場を全面改修するよう助言。晃が早速、隆(藤木)へ工事に必要な多額の費用を用立ててくれるよう頼むと、隆は意外にもあっさり承諾するが、それには隆なりの考えが…。安田は「これから先は毎週毎週が最終話みたいな作りになっているので、ぜひ楽しみにしていてください」とアピールしている。