東京都は2月16日、職員の昼休みについて、時間帯固定の全員一斉型から3つの時間帯より選択できる仕組みへ変更すると発表した。2017年3月から一部職場でトライアルを開始し、4月から本格実施する。
庁舎内の混雑緩和を図る
現在、都職員の昼休みは原則12時~13時に全員一律で取ることになっているが、変更後は「11時30分~12時30分」「12時~13時」「12時30分~13時30分」の3つの時間帯から選べるようになる。12時~13時は一斉消灯となるが、自席のライトは点灯可能。なお、遅出職員の休憩は13時~14時とする。対象は本庁舎に勤務する知事部局等職員。
都によると、「現在は一斉に昼休みを取っているため、エレベーターが混雑したりする不便があった」という。今回の変更により、庁舎内の混雑緩和を図るほか、休養や外出、運動、自己啓発など職員の昼休みの過ごし方の幅を拡大する。都は「職員のリフレッシュ等を考えた取り組みとなってくる」とコメントしている。
残業削減部署の表彰も実施
また、都は同日、2016年10月から実施している「残業削減マラソン」について、開始3カ月の超過勤務縮減率が高い部局を「ライフ・ワーク・バランス賞」として表彰することを発表した。対象期間は2016年10月~12月、上位5局を入賞、上位3局を金賞・銀賞・銅賞として表彰した。
金賞(1位)に輝いたのは主税局で、縮減率は前年同月比38.1%減、残業時間は同9.0時間減少した。銀賞(2位)は人事委員会事務局、銅賞(3位)は教育庁だった。
都によると、「実施している働き方改革に関連する取り組みにより、職員の意識は確実に変わってきている」という。職員からは、「帰りやすい雰囲気ができた」「付き合い残業がなくなった」「仕事のやり方が変わった」(20時完全退庁開始1カ月間の状況/2016年10月14日~11月14日カードタッチ記録より)などの声が上がっている。