お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次と山本圭壱が19日深夜(25:00~27:00)、約10年ぶりに一夜限りの復活を果たしたTBSラジオ『極楽とんぼの吠え魂』に生出演した。
『極楽とんぼの吠え魂』は、2000年10月から2006年7月まで金曜深夜に放送され、熱狂的な支持を受けていた人気番組。山本圭壱が淫行騒動で所属事務所を解雇されたことを受けて終了したが、昨年山本が事務所に復帰し、極楽とんぼとして正式に再始動したことから、伝説のラジオも復活した。
加藤は「俺はもう正直、感極まっていますよ。10年ぶりにこの場をやらせてもらっているのはありがたいなと思っています」としみじみ。「10年というのをどう考えたらいいんだろう、何しゃべろうかな、どういうテンションでいこうかずっと考えていた。当時の『吠え魂』の感じをリスナーは望んでいるのかなと思いながら、当時のテンションのままっていうわけにはいかないなって感じはしています」と話した。
一方の山本は、TBSに入る時に渡された入館証の使い方がわからず戸惑ったという話をして10年の長さを伝え、また、10年前と今の2人のファッションの違いについてトーク。加藤が「ファッション的なことじゃないのよ、内面よー!」「お前、全然思ってないんだよ。自分のことばっかりじゃないかよ」などとツッコむと、山本は「お前に叱られるのは慣れてきた」とかわした。
そして加藤が「10年前、山本さんは最終回にいなかった。だから今回2人で(本当の)最終回をやらせてもらう。最終回にリスナーから届いた2万通のメール、読んだでしょ?」と聞くと、山本は「読ませていただきました。とにかく、少しずつお返ししていけたらなという気持ちです。声が枯れるまで、しゃべり続けてやろうという気持ちがさらに増してきましたね」と熱い思いを告白。すると加藤は「勝負の日に風邪ひいて、ほんとついてない男だな」と山本が風邪をひいていることをイジり、その後も責め続けると山本が「うるせえんだよ!」と反発し、加藤は「それだよ」と待っていたというように受け止めた。
また、加藤は「吉本興業にも戻していただいて、ラジオでやらせてもらってる。当然反省はしてきたと思う。じゃあ何をやるんだといったら、山本圭壱が炸裂することしかないと思ってる。一生背負っていかないといけないけど。でも10年間いろいろ辛い思いをしながらやってきて、やっと戻してもらえたんだよ。ここからは、恩返しするしかないと思うんだよね」と話し、山本は「正直、なんていうのかな、どうしていいかわかんない。自分の中でも。そういうのが非常にありますよ」と戸惑いを見せつつも、「DJヤマトの954」など、10年前のおなじみのコーナーを全力で展開した。
エンディングでは、山本が「照れくさい部分もあって、街中で『吠え魂聴いてます』と言われても、『どうもありがとう』と、無愛想になる瞬間があったけど、今、ようやくこの2年くらいですかね、そう言われると、こみ上げてくるものがありました」「どういう形でまた、ラジオができるかとか、いろんなことがまだわかりませんが、加藤と2人で『吠え魂』をやらせてもらえた。またいつか会える日を楽しみにしております。本当にありがとうございました」と感謝。加藤も「最終回をやって、これで次に進めます、僕ら。10年間、間が空きましたけど。次の極楽とんぼ、どういう形でみなさんに笑っていただけるかわかりませんし、どこまでできるかわかりませんけど、ここから頑張っていきたい」と締めた。