ジャパンパートナーシップの英字フリーペーパー『METROPOLIS』はこのほど、外国人を対象とした日本の和朝食に関する意識調査の結果を発表した。同調査は2016年12月9日~28日、訪日・在日経験のある外国人207名を対象に、インターネットで実施したもの。
ホテルや旅館に宿泊した外国人に、洋食ではなく和朝食を選んだ理由を聞いたところ、56.3%が「おいしいから」と回答した。特に訪日外国人旅行者は、69.2%がそう答えている。
次に多い理由は「健康的だから」(50.5%)で、5割以上の外国人が和食は健康的という認識も持っていることがわかった。次いで「おいしそうに見える」(45.2%)、「日本のごはんを食べたい」(35.6%)となっている。
言語別(英語、中国語、韓国語のいずれか)で分析すると、「味がおいしいから」が英語55.9%、韓国語42.3%だった。一方、中国語の回答では「日本のお米・ごはんを食べたい」が81.8%と最も多い。中国人は日本のごはんに対する評価も高いこともわかった。
日本のホテルや旅館で「和朝食」を初めて食べたとき、どう感じたか尋ねると、「日本の文化を体験できた」(53.8%)が最も多く、以下、「健康的」(50.0%)、「種類がたくさんある」(49.0%)と続いた。
日頃、和食に慣れていない訪日外国人は、「日本の文化を体験できた」(58.2%)、「種類がたくさんある」(58.2%)、「おいしい」(56.0%)という回答が多かった。言語別では、全般的に中国人からの評価が高い。
和朝食など日本の食事で、外国人が食べてよかったと感じたものを聞くと、1位「焼き魚」(42.8%)、2位「味噌汁」(40.9%)、3位「卵焼き」(40.4%)、4位「豆腐」(38.5%)、5位「漬物」(33.2%)だった。次いで、6位「刺身」(30.8%)、7位「納豆」「海苔」(同率29.3%)と続いている。
言語別で見ると、英語では1位「卵焼き」(32.9%)、2位「焼き魚」(32.3%)、3位「豆腐」(31.7%)、中国語では1位「焼き魚」(95.5%)、2位「味噌汁」「卵焼き」(同率86.4%)、韓国語では1位「焼き魚」(65.4%)、2位「味噌汁」(57.7%)、3位「豆腐」(53.8%)だった。