女優の松嶋菜々子が主演を務めるフジテレビ系スペシャルドラマ『女の勲章』(今春放送)に、玉木宏、ミムラ、相武紗季、木南晴夏、長塚京三らが出演することが17日、明らかになった。

(左上から時計回りに) 浅野ゆう子、玉木宏、松嶋菜々子、長塚京三、江波杏子、駿河太郎、木南晴夏、ミムラ、相武紗季、小澤征悦

このドラマは、山崎豊子氏の同名原作小説を映像化するもの。戦争で家族や家を失った松嶋演じる主人公の大庭式子が、洋裁学校を立ち上げ、ファッションデザイナーとして成功する中で翻弄(ほんろう)されていく姿を、浅野妙子の脚本で描いていく。

玉木は、ファッション業界で、軽やかに女性たちのもとを飛び回って翻弄する男・八代銀四郎役。「大阪言葉のセリフ量もすごく多いので、言葉たくみに操っている感じをお芝居で出せたら」と意気込む。松嶋に対しては「凜とされている」と印象を語り、「(役柄の心境通り)自然と追いつこうという気持ちになれます」と話した。

ミムラ、相武、木南が演じるのは、野心・欲望を内に秘め、時には感情をむき出しにしながらし烈な戦いを展開する、式子の弟子である3人の女性たち。ミムラは「同性へのエールが込められたキャラクター」、相武は「息苦しさがなくて気持ちが開放されたような感じ」、木南は「誰に対してもぶれない折れない」と、それぞれ自身の役柄について印象を語っている。

このほか、銀四郎の大学時代の友人で、式子の魅力に注目する新聞記者役で小澤征悦、倫子の恋人役で駿河太郎、幼少時代から式子に仕え続ける大庭家の女中役で江波杏子、式子の前に立ちはだかる関西デザイナー協会会長・安田兼子役で浅野ゆう子、孤高の仏文科大学教授役で長塚京三と、豪華キャストが集結。フジテレビの太田大プロデューサーは「山崎先生のこん身の原作をドラマ化するのにふさわしい豪華で、演技派のキャストの皆さまにお集まりいただき光栄です」と喜びのコメントを寄せた。

さらに、ファッション業界をテーマにした作品ということで、中井英一朗氏、石田欧子氏、森下まゆり氏という一流デザイナーによるドラマオリジナルの衣装、帽子、アクセサリーを製作。松嶋だけで、身につける衣装は全部で約60点にものぼるといい、浅野はその姿を見て「すらっとした松嶋菜々子さんが美しく着こなしていらっしゃる姿は女性必見です!」と太鼓判を押している。