JR旅客6社は14日、4~6月にかけて実施する「四国デスティネーションキャンペーン」(四国DC)の概要を発表した。「しあわせくるり、しこくるり。」をキャッチフレーズに、観光列車をはじめとする幅広い観光素材を提案する。
四国DCに合わせ、4月1日から「四国まんなか千年ものがたり」も運行開始。土休日を中心に、多度津・善通寺・琴平~大歩危間で1日1往復運転され、四国DC期間中は月曜・金曜も運転。車内では香川・徳島の地元食材による料理を提供する。
四国初の本格的な観光列車として好評の「伊予灘ものがたり」も、四国DC期間中は従来の土休日に加えて月曜・金曜も運行。伊予灘沿いの絶景ポイントでの速度をこれまで以上に落とし、人気がある下灘駅での停車時間を拡大するなど、運転時刻の見直しも行う。「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」ならびに「ゆうゆうアンパンマンカー」についても、四国DC期間中は土休日だけでなく月曜・金曜にも運転日を拡大する。
団体臨時列車を利用した旅行商品も各種発売。四国DC開幕当日には、日本旅行主催による「オープニング記念号で行く松山・道後温泉、四国の旅」が実施され、特急形電車8000系8両編成で岡山~松山間を走行する。
6月3・17日には、同じく日本旅行主催による「キハ185系国鉄色で行く旅(仮称)」を実施。懐かしいキハ185系国鉄色の車両(2両編成)で往年の列車旅の雰囲気を楽しむ旅で、6月3日出発はリバイバル「しおかぜ」「南風」として運転する愛媛・高知2日間の旅、6月17日出発は「よしの川」「うずしお」をイメージして運転する徳島2日間の旅となる。
キハ185系による旅行商品はJR四国からも発売され、4月22日に「復刻キハ185系『しおかぜ』で行く! 四国ふれあい鉄道塾(仮称)」として実施される。キハ185系への乗車のほか、歴代「しおかぜ」を並べた撮影会、普段は見ることのできない鉄道施設の見学、車内イベントなどを通して四国の鉄道の魅力に触れることができるという。他にも各社から旅行商品が発売される。