TVアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』(2013年4月から2014年3月まで放送)などを4週連続で一挙上映するイベントの1日目が11日、東京・新宿バルト9にて開催され、監督を務めた菱田正和氏やシリーズ構成を担当した坪田文氏が登壇し、当時の思い出話を語った。
今回の「『プリズムの煌めきを、あなたに! 夜のプリティーリズム・レインボーライブ』4週連続一挙上映会!!」は、新宿バルト9の開業10周年を記念し、特別に開催されるイベント。同作全51話と劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(『キンプリ』)を4夜に分けて一挙上映する企画で、チケットが発売されると瞬時に売り切れたため、追加上映も決定している。
『キンプリ』の舞台あいさつ以来の登壇となった菱田監督は、「何度ここに来たことかわかりませんが、もう導線がわかっちゃうのが悲しいです」と語り、場内の笑いを誘った。坪田氏も「(監督の登場を見て)監督は本当にアイドルになっちゃったんだなぁって思いました」と笑みを浮かべながら称賛。さらに「こうやってたくさんの方が見に来てくれたことが本当にうれしい」と続け、会場を沸かせた。
また坪田氏は、共にシリーズ構成を務めた故・井内秀治さんとは、特に思い出があると明かし「『ラストの展開はこうしたいんです』って話したけど、なかなか納得してもらえなくて」と吐露。シナリオの打ち合わせの後は飲みに行くことが多かったようだが、その際「明け方になって井内さんがかなり酔っぱらってる時に『やりたいようにやっていいよ』と言われたことが忘れられない」とも話し、「3年間毎週そんな日々を送っていました」と振り返った。
一方、思い出の話数について聞かれた菱田監督は「個人的には第1話はものすごく苦労して作った思いがあるので、これをみなさんに見ていただくのはいつもつらいなという気持ちがあります。設定が少し定まってない苦悩が出てしまっています」と率直に明かした。
同じ問いに坪田氏は「私はやはり先ほども話した最終話が一番思い出に残っています」としながら、「第5話のコウジのところは監督から何度も書き直しが入りましたね」とも回顧。「コウジのキャラクター的になるちゃんのあんなにハッピーな曲(「ハート□イロ□トリドリ~ム/□はハートマーク)を作るのかなって(笑)。自分で仮歌入れてるんだよ!? ハーピーハーピーって(笑)」と話すと、会場は笑いの渦に包まれた。
最後に、坪田氏は「放送終了から3年もたって、こんなに皆さんが集まってくれて、またお礼が言える機会をいただいて本当にうれしい」と感慨を述べ、「これからもプリズムのきらめきがずっと続きますように」とコメント。菱田監督は「『プリティーリズム・レインボーライブ』をご覧いただくと、『キンプリ』が100倍楽しめると思います。また、『オーロラドリーム』、『ディアマイフューチャー』も続けてご覧いただくと『キンプリ』の新作がもっと楽しめると思うので、ぜひお楽しみください」とアピール。「これを言ったらスタッフに怒られちゃうかな」とちゃめっ気も見せながら会場を後にした。