JRグループは9日、「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(春季・夏季・冬季)の発売について発表した。年齢にかかわらず誰でも利用可能で、全国のJRのおもな駅や旅行センター、おもな旅行会社で発売される。
「青春18きっぷ」はJR在来線の快速・普通列車の普通車自由席とBRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーに自由に乗降りできる。快速・普通列車の普通車指定席は座席指定券の事前購入、グリーン車自由席はグリーン券の別途購入により、「青春18きっぷ」でも乗車可能。1枚のきっぷで5回まで利用でき、1回あたりの有効期間は乗車日当日限り。「1人で5回まで」または「5人グループでの日帰り旅行」(グループ利用は同一行程で乗車する場合のみ)などの利用も可能となる。
新幹線や特急・急行列車などには乗車できないが、特例として石勝線新夕張~新得間、奥羽本線新青森~青森間、宮崎空港線を含む宮崎~宮崎空港間は各区間内で利用する場合に限り、特急・急行列車の普通車自由席に乗車可能。新青森~青森間では、全車指定席で運行される快速・普通列車も普通車の空いている席を利用できるという。
青い森鉄道八戸~青森間(下車可能駅は八戸駅・野辺地駅・青森駅)、IRいしかわ鉄道金沢~津幡間(下車可能駅は金沢駅・津幡駅)、あいの風とやま鉄道高岡~富山間(下車可能駅は高岡駅・富山駅)も、特例として各区間を通過利用する場合に限り、快速・普通列車の普通車自由席を利用できる。特例区間以外の他社線はJR線と直通運転を行う区間も含め、「青春18きっぷ」では利用不可となる。
「青春18きっぷ」の価格は1万1,850円(大人・こども同額)。2017年春季の発売期間は2月20日から3月31日まで、利用期間は3月1日から4月10日まで。2017年夏季の発売期間は7月1日から8月31日まで、利用期間は7月20日から9月10日まで。2017~2018年冬季の発売期間は12月1日から12月31日まで、利用期間は12月10日から1月10日までとなる。「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の利用期間も「青春18きっぷ」と同一だが、発売期間は「青春18きっぷ」利用期間の最終日までとされた。
「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」は北海道新幹線奥津軽いまべつ~木古内間(普通車の空席に乗車)と道南いさりび鉄道木古内~五稜郭間の普通列車を連続して利用する場合に限り、片道1回のみ利用可能。奥津軽いまべつ駅へはJR津軽線津軽二股駅から乗り換えられる。「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の価格は2,300円(大人・こども同額)。利用する際、有効な「青春18きっぷ」と一緒に提示する必要がある。