ベンキュージャパンは2月8日、ゲーミングブランド「ZOWIE」から、世界初(同社調べ)となるネイティブ240Hz駆動のリフレッシュレートに対応した24.5型ゲーミング液晶ディスプレイ「XL2540」を発表した。2月17日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は80,000円前後(税込)の見込み。

XL2540

解像度は1,920×1,080ドットのフルHD、液晶パネルはTN方式のノングレア、輝度は400カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1,000:1(DCR時1,200万:1)、応答速度(GtG)は1ms、視野角は左右170度・上下160度。USB 3.0×3ポートのハブ機能もある。

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スタンドでは、下5度/上20度のチルト、左右45度のスイーベル、90度右回転のピボット、140mmの高さ調節が可能。VESA 100mmマウントに対応し、本体サイズはW569.94×D226.04×H445.75~515.43mm、重量は約7.5kgとなる。

映像入力インタフェースは、HDMI 1.4、HDMI 2.0、デュアルリンクDVI-D、DisplayPortを1系統ずつ、計4系統だ。PC専用というわけではなく、据え置き型のゲーム機などもHDMIで入力できる。

ぬるぬる動く

2月8日にはプレス向けの内覧会も行われ、実際に240Hz駆動のXL2540を体験できた。会場では、ベンキュージャパンがスポンサードするプロゲーミングチーム「Detonation Gaming」のプレイヤーがデモプレイを披露。240Hz駆動の感想をうかがったところ、やはり効果的なのはFPSに代表されるアクション系のゲームとのこと。240Hz駆動に見慣れてしまうと、それより低いリフレッシュレートの環境には戻れないそうだ。

「Detonation Gaming」によるデモプレイ

筆者はあまり「目の感度」が良くないほうで、アクション系のゲームはそれほどプレイしていないのだが、動きのスムーズさは一目瞭然。まさに「ぬるぬる」だ。Windowsのデスクトップでも、マウスカーソルの動きに明らかな違いがある。ゲーム以外の一般的な使い方でも効果があると感じた。

XL2540には、ユニークな付属品が2つある。1つは独立したOSDコントローラ「S.Switch Aark」で、ボタンとホイールによってXL2540のOSDをすばやく操作できる。プレイするゲームに応じて画面モードを切り替えたりするのも、手もとでワンタッチだ。もう1つは、いわゆる遮光フードの「アイシールド」。画面の両サイドに取り付け、画面に対する外光の影響を減らし、没入感を高める。

【左】XL2540の画面は、見慣れるまで滑らかすぎて違和感を覚えるくらい。【右】OSDコントローラの「S.Switch Aark」が便利

【左】本体の左右にある扉みたいなパーツは、遮光フードの役割を果たす「アイシールド」。上部にもあるとよかった。左側にはヘッドホンをかけておくフックがある。【右】裏側のデザインもいい感じ

背面のインタフェース類

左側のインタフェース類

おもしろいのはHDMI-out機能だ。例えば、ゲーム機から1台のXL2540にHDMI入力し、そのXL2540からHDMIスルー出力、別のディスプレイにHDMI入力できる。これより、1台のゲーム機と2台のXL2540を使って、対戦格闘ゲームの対面プレイ環境を手軽に構築することが可能だ。

映像出力機器が持つHDMI出力×1系統で、同じ画面を2台のXL2540で表示可能

ゲーミングに適した機能としては、色の鮮明さを調整して立体感を高める「Color Vibrance」、暗い場面の視認性を高める「Black eQualizer」、キーボードとマウスからの入力遅延を縮小する「インスタントモード」などがある。Color VibranceとBlack eQualizerは、FPSゲームの敵などを見つけやすくする機能だ。また、画面モードとして、FPSゲームやRTSゲームに向いた設定を、独自チューニングしたうえでプリセットしている。そのほか、フリッカーフリー仕様のLEDバックライト、ブルーライト軽減機能などを持つ。

OSDの一部を