パソナグループは2月6日、日本のマンガやアニメ等(2次元コンテンツ)を自然環境の中でメディアアートと融合させた日本初の体験型エンターテイメント、兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」(兵庫県淡路市)を7月(予定)に開設することを発表した。
「ナイトウォーク火の鳥」は、手塚治虫氏『火の鳥』を題材にした全長1.2kmのプロジェクションマッピングが楽しめる(c)Tezuka Productions |
2013年、兵庫県が公募した「県立淡路島公園における民間事業の企画提案」に、パソナグループが提案した「淡路マンガ・アニメアイランド事業」を採用。パソナグループでは、県立公園の雄大な自然環境を活かした新たな観光客の誘致による地域活性化を目的に、日本のマンガやアニメなどのコンテンツ産業を組み合わせた事業の準備を兵庫県と共に進めてきた。2016年12月8日には、新会社「株式会社ニジゲンノモリ」を設立し、2017年7月(予定)に兵庫県立淡路島公園内に「ニジゲンノモリ」を開設する。
クールジャパンコンテンツであるマンガやアニメ等を自然の中で体験させるための場所として「ニジゲンノモリ」と命名 |
「ニジゲンノモリ」では、夕方日没以降限定で体験できる「ナイトウォーク火の鳥」を提供。手塚治虫氏原作の『火の鳥』を題材に、公園内の自然環境をプロジェクションマッピング等の技術による光と音で演出し、来場者は火の鳥のストーリーを追いながら約1.2kmの幻想的な世界を体感できる。「ナイトウォーク火の鳥」は日没~22時頃までとなる。
また、アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系毎週金曜日19:30から放映中)を題材にした「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」では、主に2つの体験アトラクションを開設。運営時間は9時頃~日没頃までとなる。
「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」のイメージ(c)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK |
「チャレンジ! アクション仮面飛行隊!」は、噴出する水柱や巨大水鉄砲をくぐり抜けて滑空する、210mと130mの水上ジップラインとなる。もうひとつは、映画クレヨンしんちゃん「嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦」をモチーフにした「アッパレ! 戦国大冒険!」。このアスレチックは、各所にクレヨンしんちゃんのキャラクターや仕掛けが施されており、最大高さ7mの本格的なコースで子どもから大人まで楽しめる。
また、「ニジゲンノモリ」来場者の宿泊施設として、公園内の自然環境や島の食文化を体感できる「グランピング施設」の開設も予定している。そのほか施設内には、マンガ・アニメのコンテンツを題材とした飲食コーナーのほか、ミュージカル劇場、イベントステージなど様々な体験型のコンテンツを計画している。
提供サービスや各種利用料金、時間等の詳細は決定次第、ホームページで発表していく。なお、内容は今後変更になる可能性もある。兵庫県立淡路島公園へのアクセスは、岩屋港から約3kmで、公園内には無料の駐車場も備えている。
パソナグループは、「ニジゲンノモリ」を通じて淡路島の魅力を国内外の観光客に伝え、地域経済の持続的な発展と就労機会の創造を構想。また、世界各国で人気のある日本のコンテンツ産業を地域活性のテーマに据えることで、日本の文化・芸術産業の発展に寄与していくとともに、クールジャパン事業、ビジットジャパン事業に貢献することを目指していく。