Q.2人の子育てをするために、年収はいくら必要だと思いますか?

子どもは2人欲しい。だけど、これからの教育費のことを考えると経済的に不安だ……と思う人は多いかもしれない。今回はマイナビニュース会員のうち、子どもが2人以上いる女性300名に、2人の子育てをするために年収はいくら必要だと思うか考えてもらった。

Q.2人の子育てをするために、年収はいくら必要だと思いますか?

1位 500万円 25.7%
2位 600万円 18.0%
3位 400万円 15.0%
4位 800万円 11.3%
5位 700万円 10.3%

Q.その年収が必要だと思った理由を教えてください

■500万円
・「そのくらいあれば、余裕をもって生活できそうだから」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「将来の貯蓄も必要だし、あまりあり過ぎても甘やかしてしまう」(60歳/その他/その他・専業主婦等)
・「わが家が、その年収で、3人の子育てをしたから」(55歳/公益・特殊・独立行政法人/専門サービス関連)
・「子どもの年齢が上がるにつれ出費も増える。小さいうちに貯蓄しておきたい」(42歳/その他/その他・専業主婦等)
・「高校まで公立なら500万円でも大丈夫だろうが、中学受験をして大学まで私立ならもっと多くなければ無理だと思う」(54歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■600万円
・「月20万円の生活費、将来の学費のため月10万円貯金、こども用品などの購入で月1万円と考えると、年間手取りは450万円程度欲しい」(30歳/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「1人年間100万円かかる計算で残りを貯蓄と生活費に充てたい」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
・「幼稚園、習い事とお金がかかるので」(37歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもが成人、あるいは、大学を卒業するまで 安心して過ごすためには、そのくらい必要だと思うから」(47歳/その他/その他・専業主婦等)
・「お金はいくらあっても邪魔にならない。特に子育てにはいろいろとお金がかかる。これは最低額で、もっとあってもいい」(52歳/その他/その他・専業主婦等)

■400万円
・「住まい環境にもよるが1カ月30万円は必要」(70歳/その他/その他・専業主婦等)
・「最低でも子どものために貯金できるくらいがいいです」(62歳/その他/その他・専業主婦等)
・「収入に見合った子育てを工夫すればよい」(46歳/その他/その他・専業主婦等)
・「節約すればなんとかやっていける。小学校高学年あたりから、だんだんお金がかかるので、子どもが小さいうちに少しずつ貯金をしておくと良いと思う」(39歳/その他/その他・専業主婦等)

■800万円
・「いまや大学卒業が当たり前。子どもに奨学金(卒業後の借金)など背負わせることなく、自分のやりたいことをしてほしい」(38歳/その他/その他・専業主婦等)
・「こちらは地方。子どもは2人とも東京の有名私立大学卒業だが、1人当たり1,000万以上はかかっている」(58歳/その他/その他・専業主婦等)
・「その年収でいっぱいいっぱいの生活でした。最低これくらいはなければ難しい」(56歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子育てにはかなりお金がかかるから、多少の余裕をみてそれくらいは欲しい。教育費を甘く見てはダメ」(33歳/その他/その他・専業主婦等)
・「学校等に上がる時はもっと必要かな? と思います。何かと知らないうちにお金がかかります。過去のデータは参考になりません」(35歳/その他/営業関連)
・「小さい頃より、中高生にお金がかかるのを最近実感している」(39歳/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)

■700万円
・「教育費・保険金・医療費等」(51歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子育て自体や教育費や自分たちの老後を考えると、それくらいは必要だと思う」(75歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもの教育には大金がかかるため、普段の生活以外にお金が必要。貯めておかないと奨学金を借りて子どもが返済に苦労する。将来子どもの家庭にも負担になる」(43歳/生命保険・損害保険/営業関連)
・「習い事など、子どもがやりたいと思ったことを、できるだけかなえてあげたい」(28歳/その他/その他・専業主婦等)
・「余裕をもって子育てしたいから」(52歳/その他/その他・専業主婦等)

■総評
子ども2人を育てるのに必要な年収、もっとも支持されていたのは「500万円」という選択肢だった。ただ「これくらいは欲しい」「最低限」「節約すればやっていける」など"下限"を示唆する声も多く、私立の学校を受験するとなると「もっと多くなければ無理」という意見も寄せられた。

2位は「600万円」で、回答には「貯金するならこれくらい」という意見が目立っていた。子どもが小さいうちに大学時のための学費を貯めておくのは鉄則のようだ。3位の「400万円」は今回のアンケートでは最低額だったが、「工夫すればやっていける」「節約が必要」「多少余裕がある」といった言葉が見られ、なんとか生活していける額はこれくらいと感じている人が多いようだった。

4位「800万円」と5位「700万円」のコメントでは、「教育には大金がかかる」「甘く見てはダメ」「過去のデータは参考にならない」など、厳しい現実を指摘するものが多かった。やはり大学の学費が大問題なようで、地方に住む方からは、東京の私立に通った2人の子どもの仕送りまで含め「1人あたり1,000万円以上かかっている」との報告もあった。

教育費は、20年近く先のことを見越して、生活費、住宅ローン、夫婦の老後資金などとのバランスも見ながら計画的に考えなければいけないもの。子どもが小さいうちに、自分たちのライフプランとともに真剣に考えておくべきだろう。

調査時期: 2016年10月26日~2016年11月4日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 子どもが2人以上いる女性300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真はイメージで本文とは関係ありません