お笑い芸人のカンニング竹山が、5日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ボクらの時代』(毎週日曜7:00~7:30)に出演。借金やクビ宣告の過去、相方の死について語った。

カンニング竹山

竹山は芸能活動の転機について、「28歳になるくらいの時にすべてのことが全部襲ってきた」と話し、「まずは借金MAX。金融会社に個人で450万円くらい膨れあがって、逃げ回る生活」と説明。「もう1個は今のかみさん。ずっと付き合っていて、かみさんに食べさせてもらっていた。かみさんの職場に行って『1万円貸してくれない?』とかやってて、そんなかみさんがとうとうキレた。『ちょっと距離をおきたい。私があなたをダメにしている感じがする』って」と明かした。

さらに、「(所属事務所の)サンミュージックからクビ宣告を受けた」と告白。当時は社長やマネージャーたちがいる前で1組ずつ面接を受け、担当したいというマネージャーがいなかったら解雇になるという仕組みだったそうで、カンニングの担当を希望するマネージャーは現れず、ブッチャーブラザーズのリッキーが「俺預かるわ」と言ってくれ退社を免れたという。

そして、「1年経って同じ状況だったら辞めよう」という覚悟で活動を続け、「どうせ辞めるならブチギレてやれって。好きなことやって今日で辞めてやるって言ってやったのがブチギレ芸の始まり」と"ブチギレ芸"誕生について説明。「それをリッキーさんがずっと見ていて、『これだ! お前らこれでいけるかもしれない』って」と振り返った。

また、2006年に相方・中島さんが亡くなったときのことを振り返り、「そのときはポカーンとしましたけど、周りがポカーンとする時間をくれなかった。逆にそれがよくて…」と回顧。「相方がなくなってしばらく、心に一つ穴があいている。そのときに放送作家の鈴木おさむさんとかと出会ってライブやった方がいいって。それで年に1回のライブが始まる」と話し、「ライブが5年続いたら中島の七回忌になるから、それまで中島のことは言わず、5年目のライブでお葬式やりましょうって。中島のネタだけで笑かす2時間。それ終わったときに本当に独り立ちというか、ピンなんだなってなれました」としみじみと語った。