消費者教育支援センターと生命保険文化センターは2月2日、第2回「高校生の消費生活と生活設計に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査時期は2016年7月、有効回答は全国の国公私立(分校、定時制等も含む)高校生3,153人。

高校生の6割が「貯金している」と回答

お小遣いを、「定期的にもらっている」割合は前回(52.9%)とほぼ同率の52.1%、「その都度もらっている」は23.7%で、計75.8%がお小遣いをもらっていた。1カ月当たりの平均金額は前回比359円増の4,944円。一方、「もらっていない」高校生も23.8%いた。

貯金の有無を尋ねると、計64.3%(前回60.3%)が「お金を貯めている」と答えたが、うち「目的をもってお金を貯めている」のは23.0%にとどまった。

貯金の有無<全体・性別>(出典:生命保険文化センターWebサイト)

「契約の知識」に関する正誤問題において、「有料アプリのダウンロードは契約」などインターネットに関する項目は、男女ともに5割台半ば~6割強の正答率だった。しかし、「契約は口約束でも成立する」など契約成立に関する項目の正答率は3割前後だった。両センターは「民法改正による成年年齢引き下げに伴い、消費者トラブルの深刻化が懸念される」としている。

将来就きたい職業を、「決めている」高校生は計65.5%、うち「はっきりと決めている」のは20.7%だった。

将来就きたい職業を聞くと、男子は1位「公務員(警察官等を除く)」(15.2%)、2位「技術者・整備士」(14.0%)、3位「プログラマ・システムエンジニア」(12.8%)。女子の1位は前回同様「保育士・幼稚園教諭」(18.9%)、2位「看護師・歯科衛生士」(15.5%)、3位「会社員・事務員・秘書、接客業・営業・販売」(10.9%)となった。

将来つきたい職業<性別>(出典:生命保険文化センターWebサイト)

「結婚したい」と思う高校生は70.8%(前回68.7%)、結婚希望年齢は平均25.0歳。子供が生まれた場合の働き方については、「育児休暇を取り、職場に復帰する」が56.8%で最も多かった。