キッズラインは2月2日、ベビーカー利用実態調査の結果を発表した。調査期間は1月14日~16日、有効回答は子育て中の女性340人。
ベビーカー利用時、6割弱が「嫌な思いをしたことがある」
ベビーカーを利用していて、嫌な思いをしたことはあるかと尋ねたところ、半数以上の56.8%が「はい」と回答。嫌な思いをした具体的な場所は、「電車内」が59.3%と最も多く、次いで「駅構内」が50.0%、「エレベーター」が46.4%、「イベントなど混雑した場所」が26.8%、「商業施設」が19.6%、「レストラン」が16.5%となった。
嫌な思いをした人に具体的な体験談を聞くと、「エレベーターでベビーカーは乗せてもらえず邪魔者扱いされた」が21.0%、電車やバスなどの公共交通機関内で「舌打ちされた」が18.0%と、約5人に1人がエレベーターまたは電車内で嫌な経験をしたことがあることが判明。このほかにも、「ベビーカーを蹴られた」「バスの運転手さんに迷惑そうな言動をされることがよくある」といった体験談が寄せられた。
できれば子供は預けて外出したいと思う場面は、「仕事」が71.3%で最多。以下、「病院」が58.9%、「美容院」が51.8%、「冠婚葬祭」が45.6%と続いた。
ベビーカー論争については「事情を理解し、優しく接してほしい」が61.6%、「不快に思う」が9.3%、「反対する人に共感する」が4.2%となった。
同社は、「近年は企業内託児所の設置なども進んでいるものの、通勤ラッシュ時に小さな子供を連れての移動は危険を伴い、母親や周囲にとって負担になる場合が多くある。混雑を避けた時間帯での通勤、安心して子供を預けて仕事に行ける環境作りこそ、今働く母親が一番求めているのではないか」と述べている。