愛知県は1月30日、「あいち航空ミュージアム」の指定管理者候補者として名古屋空港ビルディングを選定したことを発表。同施設は11月30日にオープンを予定している。

2015年5月に発表された際のイメージ

指定管理者は2016年9月30日~11月11日まで募集を行い、県営名古屋空港ターミナルの指定管理者でもある名古屋空港ビルディング1者から応募があった。振興部指定管理者審査会および愛知県指定管理者等選定委員会において審査・選定を行い、応募者を指定管理者候補者として選定。

選定理由としては、空港施設の運営管理実績があり、一体的管理による業務の効率化が期待できること。利用促進策に向けた具体的な取組についても、実現可能性の高いプランが提示されていたこと。ハード面(施設管理)について十分な実績があり安心して任せられること。利用促進などのソフト面についても他施設事例等をよく調査研究しており、空港ターミナルビル、商業施設と一体となった取組が期待できること。経営基盤は安定していること。また、人員配置についても専門家を招聘(しょうへい)し、必要な部署に各業務経験を有した人員を登用するなど、業務を確実に実行する体制が見込めることが挙げられている。

指定期間は2017年11月30日~2021年3月31日まで。今後のスケジュールは、2月の愛知県議会にて指定管理者の指定議案を提出、3月下旬頃には愛知県議会での議決を経て指定管理者を指定し、11月30日頃には指定管理者による管理開始を予定している。

「あいち航空ミュージアム」は、MRJおよびYS-11が初飛行を行った名古屋空港周辺に設置する航空がテーマの展示施設。周辺航空機産業関連施設等と協力・連携しながら、シアトル(ボーイング社)やツールーズ(エアバス社)に並ぶ航空機産業の拠点として、さらなる飛躍を目指している。