JR東日本は1日、首都圏の駅で進めているホームドア設置計画を前倒しする計画を発表した。2020年度末までに整備予定としていた駅の大半で整備時期を1年早め、2019年度末の整備完了をめざす。
これまでの計画では、山手線4駅、京浜東北・根岸線27駅、その他3駅の計34駅で2020年度末までにホームドアを整備するとしていた。今回、施工計画の見直しや着工時期の前倒しなどにより、このうち30駅について2019年度末までに設置を完了する方針に改めた。これと並行して、横浜線町田駅で試行運用している大開口タイプの「スマートホームドア」についても実用化をめざした検証を進める。
ホーム端を示すCPラインの導入拡大や視覚障害者へのサポート強化など、ホームドア以外の事故防止策にも力を入れる考え。ホームの端を示すCPラインはこれまでに10駅に導入済みだが、3月末までに蕨駅・池袋駅・四ツ谷駅・武蔵小杉駅・鎌倉駅の5駅に拡大する予定だ。
ホームドア未設置ながら利用者が多い34駅については、視覚障害者への声かけや案内誘導、見守りを目的に、今月中をめどにガードマンを増員。1人で歩いている視覚障害者や困っている人に声をかける「声かけ・サポート」運動にも引き続き全社員で取り組むべく、1月20日までとしていた強化キャンペーン期間を3月31日まで延長する。