三菱航空機は1月31日、2016年までのMRJ開発の状況をまとめた動画を公開。3分41秒の動画では、製造から2,4,3号機の初飛行、初号機の北米フェリーフライトの様子などが紹介されている。

グラント・カウンティ国際空港で並ぶ飛行試験機初号機(手前)、2号機(中央)、4号機(奥)

今後に関しては、1月23日に行われた説明会にて、一部装備品の配置変更等を実施するとともに電気配線全体を最新の安全性適合基準を満たす設計へ変更するため、量産初号機の引き渡し予定を2018年半ばから2020年半ばに変更することを発表。逆算すると、2019年末までに型式証明の取得を目指す。

MRJは2015年11月の初飛行以来、既に3機が米国で飛行試験を行っており、この1年程度で飛行時間は400時間を越えている。MRJ開発においては試験飛行機の飛行試験は2,500時間を予定していたが、今回の変更によって飛行試験をやり直すことも視野に入れており、飛行試験の時間そのものも増やすことを見越している。なお、試験飛行機は全部で5機あるが、今後、試験飛行機を増やすかどうかは未定となっている。

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