倉本聰脚本・石坂浩二主演で4月にスタートするテレビ朝日系ドラマ『やすらぎの郷』の放送枠が、毎週月~金曜の12時30分~12時50分に決まった。4月3日から、長寿トーク番組『徹子の部屋』(毎週月~金曜12:00~12:30)に続き、シニア世代をターゲットに編成する。
同作の舞台は、"テレビ人専用の老人ホーム"。俳優や作家、ミュージシャン、アーティストたちといった、かつての大スター集団によって繰り広げられる喜劇作品だが、家族、財産(遺産)、過去への思い、恋、死への恐怖、芸術への心残りなど、さまざまなテーマを描いていく。
シナリオライターの菊村栄という、脚本の倉本氏自身を想起させる役を演じる石坂は、この時間枠に「"テレビ朝日のひとつの方向性"というべきものを背負っていかなければと、今、あらためて感じています」と、気が引き締まった様子。
さらに、「老人ホームというこれまであまり描かれていなかった題材に挑む、パイオニア精神に満ちた作品だと思います。これからのテレビ番組の多様化に向けたパイオニア的作品として、ぜひ皆さんに応援していただきたいですね!」と期待を話している。
そしてこのほど、老人ホームの住人が勢ぞろいするシーンを撮影。大物俳優の葬儀に参列していたという設定のため、浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、五月みどり、野際陽子、八千草薫という大女優たちが一様に黒の喪服を身にまとうという場面で、撮影現場は不思議な雰囲気に包まれ、スタッフも圧倒されたという。
"お嬢"のニックネームを持つ女優・白川冴子役を演じる浅丘ルリ子は「いまどき、これほどの役者がそろう作品はめったにないでしょう。年齢的に考えても最後のチャンスかもしれません」と自虐的にコメント。
そんな冴子と丁々発止のやり取りを繰り広げる女優・水谷マヤ役の加賀まりこは、このドラマのあとに放送される『ワイド!スクランブル』の大下容子アナウンサーに向け、「4月からは毎日必ず、大下さんに『やすらぎの郷』の感想を話してもらいたいな(笑)」と、NHK『あさイチ』での"朝ドラ受け"のようなコラボに期待を語っている。