東京土地家屋調査士会は1月27日、土地や家屋「東京のミライ」をテーマにした川柳の審査結果を発表した。2016年9月5日~10月7日にWEBまたはハガキで募った2,241句から選ばれたもの。
入選5句は、「耐震の 工事費用に 父震え」(熊本・30代・男性)、「地価上がり 疎遠の孫が 急接近」(千葉・50代・男性)、「地番とは 土地にとっての マイナンバー」(愛知・30代・男性)、「境界で もめる二人は 異邦人」(福島・30代・男性)、「調査士を 東京五輪 走らせる」(千葉・60代・男性)だった。
佳作15句は、「総活躍 させて下さい 空き家にも」(東京・40代・男性)、「境界線 夫婦も土地も 超えぬこと」(徳島・50代・男性)、「分別が ある間に土地を 分筆し」(東京・40代・男性)、「五輪来る 我が家の値打ち 動きなし」(東京・40代・男性)、「壁ドンで 耐震強度 測る妻」(東京・50代・男性)、「天秤に 掛ける余命と 修繕費」(東京・70代・男性)、「家建てて 生命線を 見る女房」(福島・50代・女性)、「土地価格 上げて風切る 新幹線」(富山・60代・男性)、「グーグルで 土地の歴史を 知る家族」(広島・30代・女性)、「シェアリング 流行り空き家が 息をつく」(岡山・不明・女性)、「五輪より 登記ファースト 争わず」(熊本・60代・女性)、「民泊で 我が家毎日 万博に」(栃木・20代・女性)、「廃屋も ブーム来ないか 日々期待」(福岡・40代・女性)、「調査士は 東京五輪の 縁の下」(熊本・30代・女性)、「百年の 後顧の憂い 今登記」(静岡・60代・男性)。
応募作品には、所有不動産の値上がりを期待するもの、土地の所有者が外国人になった風景、地震への備えや費用に苦労する父親、空き家の総活躍を願う気持ち、民泊やシェアリングでの活性化を望むものなどがあったという。