東京メトロ銀座線01系が3月10日をもって営業運転を終了する。1月27日に01系の引退が発表された後、東京メトロの一部の駅でラストランに合わせた鉄道ファン限定イベントの開催を案内するポスターが掲出された。運行日は3月12日とされた。

東京メトロ銀座線01系の最終営業車両となる01-130編成(2016年11月撮影)

イベントには100名のみ招待され、銀座線01系の最後の走りを体感できるメモリアルトレインが3月12日に運行される。ゲストとして鉄道写真家の中井精也氏も乗車予定。他に東京メトロ社員の案内による車両基地見学会や01系の車両撮影会も実施される。参加者募集は郵送(はがき)にて行い、応募締切は2月20日(当日消印有効)。「当選者の発表は招待状の発送をもってかえさせていただきます(2月末日当選発表)」「当日の詳細は、当選者様のみにご案内させていただきます」とのこと。

銀座線01系は1983年から製造が始まり、これまでに計228両(6両編成×38編成)導入されたが、後継車両1000系の導入にともない廃車などが進んでいた。うち4両(01-136号車・01-636号車、01-135号車・01-635号車)は熊本電気鉄道へ譲渡・改造され、01形として活躍している。現在も銀座線で運行される01系のうち、01-130編成は2月24日まで熊本県の復興支援を目的とする「くまモンラッピング電車」として運行され、この編成が最終営業車両となって3月10日まで営業運転を行う予定となっている。

なお、銀座線01系の営業運転終了を受け、「東京メトロからのお願い」として「ホーム柵やホーム上の白線から外側に乗り出しての撮影」「フラッシュや照明の使用」「脚立や三脚、一脚、自撮り棒等を使用しての撮影」は控えるように呼びかけている。