ボーズは、サラウンドサウンドシステム2モデル「Lifestyle 650 home entertainment system」「Lifestyle 600 home entertainment system」と、音楽も映画も高音質で楽しめるサウンドバー「SoundTouch 300 soundbar」を発表した。本稿では1月26日に開催された発表会の模様をレポートする。
ボーズ 映像音声向けオーディオ部門ゼネラルマネージャーのピート・オグリー氏は、「新しいサウンドバーとサラウンドサウンドシステムは、シアターレベルの高音質を手軽に楽しめるだけでなく、コンパクトなサイズや柔軟なセッティングなど、日本の住環境やユーザーのニーズに適した製品」とコメントした。
最上位サラウンドシステム - Lifestyle 650
続いて、同社プロダクトマネジメント部部長 大久保淳氏により、フラッグシップのホームエンターテインメントシステム「Lifestyle 650 home entertainment system」のデモンストレーションが行われた。
Lifestyle 650は、4台のサテライトスピーカーのほか、センタースピーカー、ベースモジュール、メディアコンソールなどにより構成されたコンパクトな5.1ch対応システムだ。Lifestyle 600は、センタースピーカーに従来モデル「JewelCube」を採用したもので、それ以外の構成はLifestyle 650と同一となっている。
特に注目したいのが、W47×H147×D47mmという小型サテライトスピーカーに内蔵された、360度全方位にサウンドを届ける「OmniJewel スピーカー」だ。ボディーには、「ハイエクスカージョン・トランスデューサー」(振動板を含むユニット)が2台向かい合って配置されており、包囲感のあふれるサウンドを実現できる。
刷新されたセンターチャンネルスピーカーには、5つのスピーカーユニットを内蔵。ベースモジュール「Acoustimass 300 bass module」は、パイプのようなパーツにスリットを入れた「QuietPort テクノロジー」を採用することで、ボリュームを上げても歪みが生じないよう設計されている。デモンストレーションでは映画のワンシーンがプレビューされたが、体中に響くような低音に驚かされた。
なお、Lifestyleシリーズは、リアスピーカー2台がワイヤレス接続となっている。マルチスピーカーシステム設置の障害となるワイヤリング問題から解放されるのも、魅力の一つといえるだろう。
一本バーで包み込まれるようなサウンドr - SoundTouch 300 soundba
次に「SoundTouch 300 soundbar」のデモンストレーションを実施。こちら一本バーながら、音楽から映画、テレビ番組、スポーツ中継まで音源を問わず臨場感たっぷりのサウンドを味わえる製品だ。
スリムなボディには、サウンドをビームのように放ち反射音を作り出す「PhaseGuide Transducer」や、Lifestyleシリーズにも採用した「QuietPortテクノロジー」といった独自技術を搭載。プロダクトマネジメント部プロダクトマネージャーの大場雄氏いわく「最新技術を複合的に活用することで、限られたボディーサイズでも深みのある低域や包み込まれるようなサウンドを実現できる」とのことだ。
大橋氏は「単体使用でも十分な性能を持たせているが」と前置きしたうえで、オプションのサラウンドスピーカー「Virtually Invisible 300 wireless surround speakers」、サブウーファー「Acoustimass 300 bass module」を紹介。SoundTouch 300にオプションを組み合わせることで、5.1chサラウンドを堪能したいなど、より幅広いニーズに対応していく。
実際にサウンドを聴いてみると、PhaseGuide Transducerにより部屋中のスピーカーのない位置から音が飛んできて、サウンドに包み込まれていく感覚がとても不思議だった。一本バーで十分な定位感と臨場感が得られるので、自宅リビングでコンテンツを楽しむのにとても向いていると感じた。