静岡鉄道は20日、同社鉄道営業所(長沼車庫)にて新型車両A3000形の第2号車両「Passion Red」をお披露目し、運行開始日を3月24日と発表した。新型車両導入にともない引退する車両も発表され、3月18日をもって1000形1002号が引退することになった。
当日の長沼車庫では、搬入間もない第2号車両「Passion Red」(A3002・A3502)が第1号車両「Clear Blue」(A3001・A3501)と並び、外観だけでなく車内も公開されたという。
第2号車両の外観カラー「Passion Red」は、静岡県の特産品のひとつ、いちごをカラーモチーフとしており、「情熱的、活動的」なイメージに。A3000形は今後も外観カラーの異なる編成を順次導入し、静岡鉄道の創立100周年となる2019年度に7色のラインナップが完成する予定だ。新型車両の導入とともに既存車両1000形の置換えも進められる。
今年3月に引退する車両は1002・1502の2両編成で、現在は静岡県立美術館の開館30周年を記念したラッピングが施されている。2015年には家康公四百年祭に合わせたラッピングトレインとして運行され、黒地に「葵の御紋」をあしらったデザインで話題となった。
1000形1002号の最終運行日は3月18日で、引退記念の「ありがとう1002号」イベントも同日開催。6日後の3月24日には、新型車両A3000形第2号車両「Passion Red」の運行開始に合わせた出発イベントも開催される予定となっている。