ドコモ・ヘルスケアはこのほど、「月経前症候群(PMS)に関するアンケート」の調査結果を発表した。同調査は2016年10月31日~11月14日、アプリ「カラダのキモチ」を利用する20~40代の女性3,274人の回答を分析したもの。

生理前に不調を感じますか?

生理前に不調を感じるか尋ねたところ、97%が「感じる」と回答した。PMS(以下、月経前症候群)について知っているか聞くと、PMSを「よく知っている」「知っている」と回答した人は、生理前の不調がある人では86%、「不調を感じない」と回答した人では52%と、認知度に30%以上の差があることがわかった。

どんな不調があるか尋ねると、65%が「肌荒れ」「むくみ」「ニキビ」「化粧のりが悪い」のうちいずれか1つ以上の美容トラブルを選択した。最も多い美容トラブルは「肌荒れ」(46%)で、「むくみ」(35%)、「ニキビ」(34%)が続いた。

どんな不調がありますか?

「カラダのキモチ」は、日々の体調や不調の症状を記録する機能があるアプリ。その機能の使用頻度を聞いたところ、59%が「常に記録している」「時々記録している」と回答した。体調や不調の症状の記録をしている頻度別に回答を分析すると、記録している頻度が高いほどPMSへの対処ができていると回答した比率が高かった。

「カラダのキモチ」で体調や症状を記録していますか?

PMSの症状があると回答した人に、同アプリはPMSの対策に役立っているか尋ねると、63%が「とても役立っている」「やや役立っている」と答えた。役立った点を具体的に聞くと「体調不良の原因がわかる」(30代)、「PMSの症状や時期がわかるので、対策がとれる」(20代)といった回答が寄せられた。

同アプリの総合監修を務める産婦人科専門医の宋美玄氏は、「生理前に吹き出物や肌荒れなどの美容トラブルがよく起こるなら、それはPMSかもしれません」と話す。PMSは肌や体だけでなく、イライラや落ち込みなど心の変化も生じさせるため、どんな不調がいつ生じたのか記録すると、自分のPMSのパターンが把握でき、対処しやすくなるという。

「PMSの症状がひどい場合は、婦人科で行うホルモンの量を調節する治療法で改善もできます」と宋氏。いつ、どんな症状が出ているのか記録して持っていくと、診断にも役立つとのこと。